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「除却(じょきゃく)」の意味

除却とは、現在残っている固定資産を廃棄することを言いますが、解体と同じ意味で使われることもあります。解体が建築物を物理的に取り壊すことを言うのに対し、除却は主に、帳簿上の処理を行う時に使われるようになっています。また、各自治体が解体に関する情報を出す場合は、除却の語を用いることが多くなっています。
家屋などの建物を所有している場合、会計上それらは、有形固定資産として計上されます。一方、建物を解体することになった場合は、「固定資産の除却」として、帳簿上の処理をしなくてはなりません。具体的には、建て替えずに解体だけを行う場合、解体にかかった費用は、原則として「固定資産除却損」として計上することが可能になります。それに対し、解体後に新築する予定がある場合は、解体費用を「前払い費用」等に計上しておき、新たに建物を建てた段階で、取得価格に含めるという処理方法もあります。これは、建て替えを前提とした解体が、新規資産の取得のための対価と同義にみなされることが多いことによります。

建築物を解体する際は、解体業者は「建築物除却届」を都道府県知事に提出しなくてはなりません。
ただし、建て替えで建築工事届が提出されるか、もしくは床面積が10㎡以内の建物の解体の場合は、届出は不要となっています。

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