「分離発注(ぶんりはっちゅう)」の意味
一般的に言う分離発注とは、発注者が元請の業者に一括して仕事を依頼するのではなく、各業務ごとに専門の業者へ直接依頼することを言います。解体工事においては、ハウスメーカーなどに解体から新築まで一括して任せるのではなく、解体業者を発注者自身が探して解体の依頼することを言います。
分離発注のメリットは、主にコスト面にあるとされています。住宅の建て替えでは多くの場合、解体から新築まで、ハウスメーカーや工務店が一括して仕事を請け負うようになっています。しかし、全ての工事を同じ業者が行うわけではなく、解体は下請の専門業者に任せるのが通常です。こうしたやり方は、発注者にとっては手続きなどの面倒が減る反面、余計なマージンがかかってしまうというデメリットがあります。
それに対し、発注者が直接解体業者へ工事を依頼することで、上乗せ分の費用を省いてコストダウンすることができます。場合によって費用は異なりますが、一括依頼と比較すると、分離発注はかなりの割合の解体費を節約できると言われています。
その一方で、分離発注は自分で適切な業者を選び、契約も行わなければならないため、発注者の負担が増えるというデメリットもあります。分離発注を行うかどうかは、メリットとデメリットをよく検討してから決めた方が良いでしょう。
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