「本見積り(ほんみつもり)」の意味
解体業者へ解体を依頼するにあたっては、まずは工事費用の見積りを出してもらうことが必要になります。見積りには大きく分けて「概算見積り」と「本見積り」の2種類がありますが、概算見積りが家屋図面や写真などの資料から費用を算出するのに対し、本見積りは、実際に業者が現地調査をして費用を算定するようになっています。
本見積りでは、建物の寸法などについて現地で調査・測量を行い、費用の見積りを行います。また、原状回復・スケルトン工事などで店舗や事務所の解体工事の本見積りを行う場合も現地に赴き正確な調査を行った上で見積もりを行います。そのため、概算見積りよりも詳細な費用の算定ができるのが特徴です。実際に、概算見積りと本見積りでは、大幅に費用が異なることも珍しくありません。その一方で室内残置物や地中障害物といったものについては、費用の算定が難しいため、本見積りでは「見積り除外項目」として扱われるのが一般的です。
本見積りにあたっては、解体業者の担当者と一緒に発注者も立ち会うのが原則となっています。その際、発注者は担当者に対し、工事範囲や細かい要望などについて詳しく伝えます。立会いは必ずしも必要ではありませんが、立ち会っておくことで後のトラブルを防いだり、解体業者の対応について確認することもできるので、できるだけ行っておいた方が無難でしょう。
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