「根切り(ねぎり)」の意味
根切りとは、建物の基礎を作るために、地盤の土を掘り返すことを言います。「根伐り」と書く場合もあります。
基礎部分はフーチングと呼ばれるコンクリートの塊りで作られますが、地盤の上にそのまま設置するわけではなく、ある程度地盤を掘って、その中に埋め込む形になります。そのための土の掘削作業が、根切りになります。基礎の埋め込みの深さを「根入れ」と言いますが、根入れ深さが長いほど地耐力は高まり、建物を支える力が強まります。したがって、根入れ深さをどのくらいにするかで、根切りの程度も変わることになります。建設省の告示では、根入れ深さはベタ基礎の場合で120㎜以上、布基礎の場合で240㎜以上と決められています。しかし、基礎の下には砕石を敷いたり、捨てコンと呼ばれるコンクリートを敷く必要があるため、実際には根入れ以上の深さまで根切りを行うことになります。根入れの深さは建物の強度にかかわるため、根切りの作業も正確に行わなくてはなりません。また、基礎の形通りに掘られているかも大事なポイントとなります。
根切りは通常、新築の際に建設会社が行うことが多くなっていますが、状況によっては、基礎の根切りまで行ってくれる解体業者もあります。
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