「C工事」の意味
ビルや商業施設などの物件を借りる場合、さまざまな工事が必要になりますが、これらの工事は、その範囲に応じてA工事、B工事、C工事の3つに区分されます。こうした工事では、工事業者の選定と費用の負担を、入居者とオーナーのどちらが行うかということが問題になりますが、これについて3つの区分では、それぞれの責任の組み合わせが決められています。このうちC工事は、業者の選定と費用の負担両方を、入居者側が受け持つ工事になります。
C工事の範囲となるのは、入居者が入居時や入居中に手を加えた部分となります。例えば、クロスの貼り換えや間仕切りの設置、電話やネットの配線といった、いわゆる内装工事がC工事にあたります。また、什器類の設置に関してもC工事に含まれます。しかし空調・防災・給排水などビルを運営・管理するための設備に関してはB工事となり、ビルの指定業者が行うことが一般的で、費用負担は入居者になります。
退去の際、入居者は物件を元の状態に戻す原状回復やスケルトン工事を行わなければなりませんが、入居時のC工事に関しても、すべて解体・撤去するのが基本です。こうした内装解体もまたC工事にあたり、業者の選定や費用の負担は、当然入居者が行うことになります。
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