「大谷石(おおやいし)」の意味
大谷石は、栃木県宇都宮市の北西部にある、大谷町の付近で採れる石材です。軽石凝灰岩にあたり、古くから建設資材などとして使われてきました。軽くて柔らかいことから加工が容易で、しかも丈夫で耐火性に優れているという特徴があります。このため、かまどや石塀、防火壁、敷石、門柱といった住宅の各部分に使われたり、蔵や倉庫、大きな建物の石垣、土砂の崩落を防ぐ擁壁などにも用いられてきました。また耐火性の高さから、パン焼き窯などの材料としても使われることがあります。
風雨にさらされる屋外環境では、比較的劣化が早いため、第二次大戦後はコンクリートに押され、建設資材としての使用頻度は減っていました。しかし、現在では見た目の美しさや音響効果などから再評価が進み、音楽ホールや住宅の内装として使われるケースも増えています。
大谷石は前述のように、主に石塀として古くから住宅に使われてきました。そのため、大谷石の塀を解体して新たに作り変えたいなどの依頼も多くありますが、大谷石は砕石として再生できないため、処分費がコンクリートに比べて高く、撤去費用は割高になっています。コストを抑えたい場合は、解体業者に相談して、部分撤去など予算と状況に応じた方法を提案してもらうのがおすすめです。
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