「テナント」の意味
テナントとは、商業ビルやオフィスビルと賃貸契約を交わし、部屋へ入居する事務所や店舗を言います。「店子(たなこ)」という言い方をする場合もあります。本来の意味は、賃貸借契約によって不動産を借り受ける賃借人、あるいは賃借権保有者を指すものでしたが、現代の日本では、前述のような意味で使われることが一般的です。
テナントの種類はさまざまですが、デパートやショッピングセンター、また駅前など交通アクセスの良い場所にある建物の場合、飲食店や雑貨店、服飾店などの商業店舗が入居することが多くなっています。また、市街地の再開発に伴って建てられる再開発ビルの場合では、商業店舗に加えてオフィスや公共施設を入居させることも多く、集客と賃貸料の安定化を同時に図っています。
テナントが入居する際は、それぞれの営業形態に合わせた工事が必要になります。照明やクロス、パーティションといった内装や、厨房設備の取り付けが行われますが、こうしたものは契約上、退去時に全て撤去するのが一般的です。これを「原状回復」と呼びますが、原状回復の範囲については、オーナー側とトラブルになることも少なくありません。そのため、原状回復の範囲については、契約前にしっかり確認しておくことが必要です。なお、原状回復工事行う解体業者については、オーナー側が指定するのが通常ですが物件によってはテナント側が手配を行うケースもあります。
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