「解体業」の意味
解体業とは、老朽化や新築に伴い、すでにある建築物を解体・撤去する仕事を言います。解体する建築物は、一戸建ての住宅から、アパートやマンション、ビル、工場、また橋梁や防波堤など、多岐にわたります。
解体業を営むにあたっては、必要な登録や許可を受けなくてはなりません。具体的には、「解体工事業登録」と「建設業許可」の2つがこれにあたります。このうち、解体工事業登録だけを得ている業者の場合、請負金額が500万円を超える工事を行うことは不可となっています。また、施工できる場所は、登録を受けた都道府県内に限られます。一方、建設業許可(「土木工事業」「建築工事業」「とび・土工工事業」のいずれか)を得ている場合は、500万円を超える工事の施工が可能となります。さらに工事の場所についても、全国どこでも行うことが可能です。
一般的な解体工事の流れは、次のようなものになります。まず、建物の周囲に仮設養生を設置し、建物内の内装等を撤去したのち、重機や人力で躯体を解体・撤去していきます。排出された木くずやコンクリートなどのごみは、産業廃棄物として専門の処理施設へ運搬し、最後に整地して工事が完了となります。解体工事においては、大きな騒音や振動が発生しやすいことから、防音・防塵のための養生など周囲への配慮が必要になります。また、解体業者による近隣住民への事前説明も求められます。
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