「ツーバイフォー」の意味
ツーバイフォーとは、木造建築物を建てる工法の1つで、別名を「木造枠組壁工法」と言います。「ツーバイフォー(2×4)」の名の由来は、主に2インチ×4インチの木材を材料として使うことにあります。19世紀に北米で誕生し、その後全米でスタンダードとなった工法で、日本には1974年に三井ホームが導入したことで広まりました。
ツーバイフォー工法は、均一サイズの角材を組んだ枠組みに合板を接合して一枚のダイヤフラム(パネル)を構成し、それらを上下左右に組み合わせることで、六面体を形成するのが基本となります。柱や梁を使わず、既成サイズの角材と合板を組み合わせるというシンプルさから、高度な技術がなくても建物が立てられるという利点があります。そのため、職人による手作業の必要が少なく、工期も比較的短くて済みます。また構造が単純なだけでなく、ツーバイフォーは耐火性や耐震性にも優れており、さらに在来工法と比べて高気密、高断熱という特徴もあります。
その一方でツーバイフォーの建物は、頑丈であるだけに、解体業者が解体する際は手間がかかりがちという面もあります。また、廃棄物の量も多くなるため、在来工法の建物に比べて解体費用は割高になる傾向があります。
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