「中間処分場」の意味
中間処分場は、産業廃棄物をリサイクルのために分別したり、最終処分に向けた減量化などを行う施設です。「中間処理施設」と呼ばれることもあります。各種事業活動によって排出された産業廃棄物は、排出事業者や許可を受けた運搬業者によって、ほとんどが中間処理場へ運ばれます。解体工事においても、排出事業者は、現場から出た廃材を中間処分場へ運び込み、そこで処分を委託することが一般的です。
中間処分場では、最終処分の前段階として、数々の処理が行われます。すなわち、分別や焼却、破砕、溶融、脱水などです。これらは主に、産業廃棄物の容量を減らすために行われます。焼却や破砕によってゴミ細かくしたり、脱水によって水分を減らすことで、産業廃棄物の容量を減らすことができます。最終処分場では、産業廃棄物の埋め立てなどの最終処分が行われますが、中間処分場でこうした処理を行うことにより、埋め立てなどの量を極力抑えることができます。また中間処分場では、廃棄物のリサイクルに向けた選別や、安定化や無害化といった有害物質処理なども行われています。
前述のように、ほとんどの解体業者は別の中間処分場へ処理を委託しますが、中には、自社の中間処分場を保有する解体業者も存在します。そうした業者に工事を依頼すると、解体費用も割安になる場合があります。
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