「荒整地(あらせいち)」の意味
解体工事は、建物を壊せば終わりというわけではありません。その後土地を平らにならす作業も必要になりますが、この整地作業を「荒整地(あらせいち)」と呼んでいます。「荒」という字面から簡単な作業が連想されますが、実際にはかなりきれいに整地するのが通常です。
解体工事が進むにつれて、コンクリートのガラや木くずといったゴミが排出されますが、こうした廃棄物は処分場へ運び、リサイクルなど適切な処理をしなくてはなりません。そのため発生した廃棄物を集積して運搬車両に積み込みますが、細かいものは残されてしまいます。荒整地にあたっては、まずそうした細かいガラや木片、こぶし大の石などを、重機や手作業できれいに取り除いていきます。その後さらに、重機で地面を踏み固めていく転圧作業を行い、土地を平らにならすまでが荒整地になります。解体業者によっては、さらにその後トンボやホウキを使い、荒整地を行います。一般的には、ここまで終了した段階で解体工事が完了となります。
しかし、荒整地の内容は業者によってかなり異なるのが実情です。例えば石は拾わずに残したり、場合によっては転圧作業を行わないこともあります。見積もりの段階ではこうした整地内容までは分からないため、要望がある場合は、あらかじめ解体業者へ伝えておくことが大切になります。
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