「現地調査(げんちちょうさ)」の意味
建物の解体は、解体業者への見積り依頼からスタートします。その際、依頼を受けた業者が現地に赴き、実際に現場を見た上で見積書を作成することになりますが、こうした下調べの作業を、現地調査と呼んでいます。現地調査を行って必要な項目をチェックしなければ、具体的な見積りを作成することができません。そのため、業者に見積りを出してもらう際は、必ず現地調査が必要になります。
住宅や車庫などの家屋解体の現地調査の場合には次のようなものとなっています。まずは、現場付近の道路状況(道路の幅や交通量、通学路の有無など)の確認を行い、使用可能な重機や車両の種類を選定します。また、境界杭の位置や電線の有無といった敷地内の状況の確認や、建物構造や屋根材など、最も重要な建物状況についても調査・確認します。その他、ブロック塀や植栽など、付帯物の状況についてもチェックを行います。
スケルトン工事や原状回復の場合には、解体範囲や残置物の有無、近隣テナントの営業時間、廃棄物の搬出経路などの確認を行います。また、時間が合えばビルオーナーやビル管理会社とも解体工事について確認を行います。
現地調査を行う際は、施主も現場に立ち会うことが求められます。業者と施主、両者立会いの上で調査を行うことで、具体的な解体範囲などのこまかい点も確認しやすくなります。また、解体業者に対する印象もチェックできますから、後々のトラブルを避ける上でも、現地調査への立ち合いは重要と言えます。
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