「ハンドブレーカー」の意味
ハンドブレーカーとは、解体工事で用いる手持ち式の機械で、主にコンクリートを削る際に使われます。ハンドブレーカーを使った解体を、「ハンドブレーカー工法」などと呼びます。
ハンドブレーカーは、油圧や空気圧を用いて内部のスプリングを動かし、その力で先端のノミを連続して上下させ、対象に打撃を加えます。ハンドブレーカー工法は、その衝撃によってコンクリートを削っていくという方法になります。
ハンドブレーカーは長さが70cmほどで、重さも20kg程度と小型のため、持ち運びが容易という特徴があります。そのため、重機が入れないような狭い場所の解体や、内装解体での作業に適しています。
コンクリートを削る作業を「斫り(はつり)」と呼びますが、斫りはハンドブレーカーが登場するまで、ハンマーなどを用いて行われていました。しかし、現在ではハンドブレーカーの導入により、斫りの作業効率は大幅に改善されています。
ハンドブレーカーは局所破壊や縁切り、転倒解体など幅広い用途で使えるというメリットがある一方で、騒音が激しく、大量の粉塵が発生するというデメリットもあります。そのため、使用時は周囲への配慮が必要になります。また、斫りを行う解体業者の作業員も、防塵マスクやメガネ、耳栓等の着用が求められます。
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