「建ぺい率」の意味
建ぺい率とは、敷地面積に占める建築面積の割合を言います。例えば、100㎡の土地に50㎡の建物が建っていた場合、建ぺい率は50%となります。この場合の建物面積とは、真上から見た建物の水平投影面積です。ただし、建物の外壁や柱の中心線から1m以上バルコニーや庇が突き出ている場合は、その先端から1mを引いた部分までが、建築面積として計算されます。
建ぺい率は、それぞれの土地によって上限が設けられています。建ぺい率の上限は、条件によって細かく分けられますが、原則として最低が30%、最高は80%までとなっています(ただし、防火地域内の耐火建築物などの場合は、例外として10%が加算されることもあります)。このため、指定された建ぺい率を超える建物の建築は、法律上できません。しかし、古い建物の中には、建ぺい率を超えた面積の建物も存在します。これは、比較的法律や審査が緩かった当時に建てられたためですが、現在ではそれらがより厳格に適用されるようになっています。そのため、古家付きの土地を購入して家を建て直そうとしても、古家の建ぺい率がオーバーしているせいで、予想よりも新築が狭くなってしまうこともあります。そうしたことのないよう、土地の契約や解体業者に古家の解体を依頼する前に、建ぺい率の上限についてよくチェックしておく必要があります。
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