「切土(きりど)」の意味
山が多く平地が少ない日本では、傾斜地部分に道路や住宅を建設するケースが多くなります。そうした場合、そのままでは建物等を建てられませんから、傾斜地に平面部分を作る造成作業が必要になります。その際用いられる方法には、「切土(きりど)」と「盛土(もりど)」の2つがありますが、このうち切土は、傾斜地の地盤を切り取って、平らな地面を作る作業になります。切土を行う際は、場合によって都道府県知事等の許可を得ねばならないことがあります。例えば、切土を行うことで、高さ2mを超えるかまたは傾斜30度以上の崖が生ずる時や、切土と盛土を同時に行った際、両者合わせて2mを超える崖が生ずる時などです。
解体工事においては、解体後に新しい家を建てる際、一緒に駐車場を作ることもあります。こうした時に、現在の家が道路より少し高い位置にある場合は、できれば切土などで高低差をなくしたいというケースも多くなっています。そうした場合、数十cm程度の小規模な工事であれば、解体業者に作業を依頼することもできます。しかし、1mを超える切土といった、比較的規模の大きい工事が必要になる場合には、解体業者による対応は難しいことが多くなっています。
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