「マニフェスト」の意味
マニフェストとは、解体などによって出た産業廃棄物が、最後まで適正に処理されたことを確認するための伝票を言います。マニフェスト制度は廃棄物処理法において定められていますが、法律における呼称は「産業廃棄物管理票」になります。
「マニフェスト」という言葉は、「積荷目録」を指す英語から来ています。
解体工事においては、コンクリートガラなどの産業廃棄物の発生が必ず伴います。こうした産業廃棄物は、複数の過程を経て、最後に埋め立てなどの処分によって処理が完了となります。それらの過程ごとの処理状況を、1つ1つチェックするのがマニフェストの役割です。
具体的には、排出事業者が発行した複数枚のマニフェストのそれぞれに、各過程ごとの責任者が記入・捺印を行い、一部を排出事業者の元へ戻します。排出事業者は、廃棄物が最後まで適正に処理されたことを、戻されたマニフェストによって確認する義務があります。
マニフェスト制度は、解体の発注者にとっても無関係ではありません。業者によっては、廃棄物を違法に投棄する場合もあり、その際は発注者にも責任が及ぶ可能性があるためです。そのため、発注者は解体業者に、マニフェストの確認を求める必要があります。工事終了後には、業者に対し最終処分終了票の提示を求め、きちんとチェックするようにしましょう。
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