「腰壁(こしかべ)」の意味
腰壁(こしかべ)とは、床面から数十センチほどの高さまでに張られた、本体とは別仕上げの壁を言います。人の腰の高さほどあることから、この名で呼ばれています。
腰壁は、雑壁(ざつかべ)と呼ばれる壁の一種類にあたります。雑壁とは、耐震壁や耐力壁のような、構造上主要な部分とは別の壁を言います。腰壁の他には、垂れ壁やそで壁といったものが雑壁に含まれます。
腰壁の目的はさまざまですが、1つには壁を防護する役割があります。壁の下半分は、物や体が当たったり、ペットがいたずらをするなどの機会が多いことから、傷や汚れが付きやすくなっています。そうしたものから壁を守るのが、腰壁の主要な役割の1つになります。例えば、キャリーバッグ等の荷物が当たりやすいホテルの廊下などには、腰壁を設ける場合が多くなっています。もう一つの大きな役割が、装飾です。壁はそのままだと単調になりがちなので、下半分を別仕上げの壁にすることで、アクセントがつけられます。
腰壁にはこの他にも、カウンターの壁面やマンションのバルコニーの壁、階段横の壁など、さまざまな種類があります。
解体工事では、内装解体の際に腰壁を撤去するケースも多くなっています。また一般住宅でも、リフォームなどで腰壁を撤去することもあります。
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