ホームページにFLASHを利用しないほうがいい理由8選

FLASHをホームページで使用しない方がいい理由8選

ホームページ制作に少し知識のあるなら、「FLASH」という言葉はご存じでしょう。
FLASHとは、マクロメディア社が開発した、アニメや音楽を用いたコンテンツを制作するソフトウェアです（FLASHで制作したコンテンツ自体も「FLASH」と呼びます）。
多彩な表現が可能で、長らくウェブコンテンツの主流であったFLASHですが、注意すべきデメリットも多く、最近は、以前と比較にならないほど使われなくなっています。
ここでは、ホームページ制作でFLASHを利用する際の注意点、FLASHを利用しないほうが良い理由をご紹介します。

注意1　再生ソフトのインストールが必要

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制作したFLASHコンテンツをホームページ上で表示するには、「Adobe FLASH Player」などの再生ソフトをパソコンやスマートフォンなどの端末にインストールしていなければなりません。またインストールされていない場合は、ページ中にインストールを促す注意書き、ダウンロード先のURLの記載などが必要となります。

また、最も一般的な再生ソフトである「Adobe FLASH Player」は、セキュリティ上の不安を持っている（後述）ため、常に最新バージョンにしておくよう注意が必要です。

注意2　ローディングの待ち時間が長い

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あるホームページのトップ画面を開くと、「Loading」の表示と共に、「○○％」の数字が徐々に増え、読み込みの間に長い時間待たされる…そんなホームページを、皆さんも一度は見たことがあるでしょう。

FLASHコンテンツを読み込むまでにかかる時間は、ホームページ閲覧者にとってストレスの元となります。どんなに魅力的なコンテンツを制作しても、閲覧者はすぐに貴社のサイトから離れてしまいます。特に頻繁に訪れる閲覧者には飽きてしまいますし、せっかくの貴重なリピーターに悪い印象すら与えてしまうので注意しましょう。

注意3　動作が重い

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表現力の高いコンテンツを制作可能なFLASHですが、それをホームページ上でスムーズに再現できるかは別問題ですのでご注意ください。閲覧しているパソコン・機器が比較的高性能のものならば良いですが、低スペックの端末だと、制作したFLASHの動きが非常に重く、ゆっくりしたものになってしまいます。効果的に見せるつもりが、かえって逆効果にもなりかねず、注意が必要です。

注意4　セキュリティの脆弱性

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FLASH利用で注意せねばならない最も大きな理由の一つです。
最もメジャーなFLASH再生ソフト「Adobe FLASH Player」には、「セキュリティホール」と呼ばれるセキュリティの脆弱性（問題点）がこれまでもたびたび見つかっており、サイバー攻撃に悪用される恐れがあるとの注意喚起がなされてきました。そのたびにソフトの制作元であるAdobe社は、セキュリティのアップデートを行ってきましたが、いまだ万全とは言えず、利用には注意が必要なことは変わりません。

注意5　制作や更新の手間がかかる

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今日はYoutubeが普及し、また「HTML5」と呼ばれる規格の登場もあり、ホームページ上で動画を表示させるのは非常に簡単なものになっています。また動画の制作・編集も市販およびフリーのソフトウェアを活用して比較的簡単に行えます。
一方、FLASHではリッチなムービーコンテンツの制作が可能ですが、それにはかなりの専門知識が必要です。また、修正変更にも手間がかかりますので、最初の制作段階で注意しないと、後から変更となるとよけいな手間や費用がかかってしまいます。

注意6　SEOに弱い

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ホームページ制作にFLASHを用いる時の注意として「SEO（検索エンジン対策）」に弱いということがあります。
通常のHTMLで制作されたホームページは、掲載されている文字情報がソースコードに含まれているため、検索エンジンはそこからホームページの内容を把握・評価できます。

しかし、FLASHで制作されたホームページの場合、FLASHの中で表現されているテキストが、ソースコードに含まれません。そのため検索エンジンがホームページの内容を把握できなくなるということです。どんな良いホームページを制作しても、GoogleやYahooの検索結果に出なければ、無いのと同じです。

注意7　iOSで表示できない

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「iPhone」「iPad」など、iOSを採用している端末では、FLASHを再生できません。ホームページを開いても、FLASHが使われた部分は真っ白になってしまいます。これでは閲覧者はすぐにホームページから離れてしまいます。
特にスマートフォン向けのサービスサイト制作の場合は、スマートフォン市場のシェアをiPhoneが半数近くを占めているのが現状で、iPhoneで表示できないというのは致命的です。

制作上の対策としては、iOSからのアクセスに対しては、同じ内容でFLASHを使わない別ページを表示させる方法があります。ただしこの場合には、iOS向けのページ作成も必要となり、制作の手間や費用がかかりますのでご注意ください。

注意8　スマホ非対応と認識される

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スマートフォンからGoogle検索では、所定の条件を満たしたサイトの検索結果に「スマホ対応」というラベルを表示します。これは、モバイル端末に最適化されたサイトとして評価されている目印です。
この「所定の条件」の一つに、「携帯端末では一般的でないソフトウェア（FLASHなど）を使用していないこと」があります。つまりFLASHを使って制作したホームページは、そもそもモバイル端末に対応していない、というのがGoogleの見解です。
特にスマートフォンユーザーをメインターゲットに想定しているホームページやサービスでは、FLASHを使用しないよう注意してください。

補足　FLASHの代替案

上述の通り、FLASHを使ったコンテンツやホームページ制作には、様々な問題あり、出来る限りFLASHは利用しないのが得策です。
これまでFLASHで制作していたような動きのあるリッチな表現を求めるのであれば、HTML5やJavaScriptの活用によって同様の表現を作り出すことができます。

実際、最近多く見られる、ホームページでムービーを動かす手法はほとんどがこれらの言語・技術を活用したものです。

皆さんがホームページ制作会社を検討・比較される際は、HTML5やJavaScriptにどれだけ長けているか、皆さんがサイト上で想定しているコンテンツをFLASHを利用せず制作可能か、担当者に聞いてみると良いでしょう。

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