目次
展示会やイベントに出展する企業にとって、短時間で印象を残す工夫は欠かせません。チラシやパネルだけでは伝わりにくい内容を、音や映像でわかりやすく伝える「動画」は、いまやブースづくりの定番ツールとなっています。
でも、「どんな動画を用意すればいい?」「費用はどのくらい?」「どこに頼めばいい?」など、はじめての方にとっては疑問も多いはずです。
本記事では、展示会やイベントで使われる動画の種類や目的、制作の流れ、費用の目安、制作会社を選ぶポイントまで、わかりやすく解説しています。
展示会やイベントで動画が活用するメリット
ここでは、展示会やイベントにおいて動画を導入することで得られる具体的なメリットについて詳しく紹介します。
会場内で視覚的に目立つ手段になる
展示会場では、数多くのブースが並ぶ中で来場者の注意を引くことが大きな課題となります。そんな中、動画は動きと音で視覚・聴覚の両方にアプローチできるため、静止画やパネルだけの展示よりも目を引きやすくなります。通路を歩く人がふと足を止めるきっかけとしても有効で、集客力の強化に直結します。
限られた時間で情報を効率よく伝えられる
展示会で来場者が1ブースに滞在する時間は限られています。そんな短い時間の中でも、動画なら要点を絞って視覚的・聴覚的に伝えることができます。たとえば、複雑な機能を持つ製品や、イメージしづらいサービスも、ナレーションやアニメーションを交えることで、数十秒~数分程度でわかりやすく説明することができます。
展示会後の営業活動にも活用できる
制作した動画は展示会当日だけでなく、その後の営業活動でもさまざまな形で活用できます。たとえば、来場者へのフォローメールに動画を添付したり、自社のウェブサイトやSNSに掲載することで、より多くの人に情報を届けることが可能です。イベントが終わっても効果が続くという点で、コストパフォーマンスの高いツールと言えます。
実物展示ができない製品を補完できる
展示スペースの都合や機材の搬入制限などにより、実物展示が難しいケースも少なくありません。そうした場合に、動画は製品の動きや使用シーンを具体的に紹介する手段として非常に役立ちます。特に、ITサービスや大型機器のように視覚化が難しい商材にとって、動画は実演に代わる強力なツールになります。
説明スタッフの負担を軽減できる
展示会では、来場者一人ひとりに丁寧に説明するのは時間的にも人員的にも限界があります。動画を使えば、製品やサービスの紹介を一貫して安定した品質で伝えることができるため、説明スタッフの負担を大きく軽減できます。人手が少ない出展者にとっては、業務効率を高める手段としても効果的です。
展示会・イベント動画の主な種類
展示会やイベントで活用される動画には、いくつかのパターンがあります。それぞれの動画には目的や役割があり、訴求したい内容や来場者の動線に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。ここでは、実際によく使われている代表的な動画の種類と、その活用シーンをわかりやすく紹介します。
製品・サービス紹介動画
製品やサービスの特徴、用途、導入メリットなどを分かりやすくまとめた動画です。口頭説明やパネルだけでは伝えきれない情報も、映像とナレーションによって直感的に伝えることができます。
たとえば、細かな機能の比較や実際の利用シーンなども映像で見せることで、理解度が高まり、来場者の記憶にも残りやすくなります。特に現物の持ち込みが難しい製品には有効な手段です。
デモンストレーション動画
実際に製品を使う様子や操作方法を紹介する動画です。来場者が「自分が使うとどうなるか」を具体的にイメージできるため、商談のきっかけにもなります。特に機械系・ソフトウェア系・医療系など、複雑な動作や操作性がポイントとなる商材には非常に効果的です。あらかじめ撮影したデモ動画であれば、実演に頼らず一貫性のある説明ができます。
コンセプトムービー
企業や製品が持つ理念や想い、社会的なメッセージを映像で印象的に伝える動画です。ストーリー仕立てで構成されたり、美しい映像や音楽を使ってブランドの世界観を表現したりと、感情に訴える演出が多く見られます。
具体的な製品の説明ではなく、「なぜこの事業をしているのか」「何を大切にしているのか」といった背景を伝えることで、企業に対する信頼感や共感を生むことができます。
企業紹介動画
会社全体の事業内容、強み、企業風土などを来場者に伝えるための動画です。特にまだ知名度の高くない企業や、業界外からの来場者が多い展示会では、自社の存在を短時間で印象づける役割を果たします。
オフィスの雰囲気や働く人の姿を映すことで、親しみやすさや安心感を与える効果もあります。
ティーザー動画
製品や出展内容の全貌をあえて見せず、一部だけを提示することで、来場者の興味を引きつけるタイプの動画です。「気になる」「もっと見たい」と思わせることで、ブースへの誘導を狙います。15秒〜30秒ほどの短い構成が多く、無音でもインパクトを与えられるようなビジュアル設計がポイントです。新製品発表や初出展など話題性のある場面でよく使われます。
ダイジェスト・レポート動画
展示会やイベントの開催風景を撮影・編集し、後日まとめた動画です。来場者の様子やブースの賑わい、プレゼンテーションの一部などをテンポよく紹介することで、会期中に来られなかった人にもイベントの雰囲気を伝えることができます。SNSや自社サイトでの活用はもちろん、社内報告資料としても利用されるケースがあります。
展示会動画を成功させるための工夫
展示会で動画を活用する場合、ただ映像を用意すれば効果が出るというわけではありません。周囲のブースと差をつけ、来場者の印象に残すためには、内容や構成、設置方法などに細かな工夫が必要です。
ここでは、展示会の現場で動画の効果を最大限に発揮するためのポイントを紹介します。
音が聞こえづらい環境でも伝わる設計にする
展示会の会場は常にざわついており、他社ブースの音声やアナウンスも飛び交っています。そのため、動画に音声を入れても、来場者にしっかり聞き取ってもらえるとは限りません。こうした環境でも内容を伝えるには、映像だけで要点が伝わるように構成することが大切です。
具体的には、視覚的なアイコンやアニメーション、わかりやすいテロップ(字幕)などを活用し、音声がなくても理解できる仕組みを整えておくと安心です。
音の印象にも気を配る
音が届きにくいとはいえ、音の演出にも力を入れることで印象に残りやすくなります。BGMは企業や製品の雰囲気に合ったものを選ぶとともに、ナレーションの声質や話し方にも配慮することで、より信頼感のある印象を与えることができます。
聞き取りやすさや音量のバランスにも注意して調整することで、動画の完成度が一段と高まります。
見やすいモニター配置や画面設計を考える
どれだけ内容の良い動画を用意しても、それが見られなければ意味がありません。モニターは来場者の視線が自然に向く高さや角度に配置し、通路側からでも視認しやすい位置を意識することが重要です。
また、明るさや画面サイズも見やすさに影響します。特に大型展示会では、照明の反射や周囲の明るさにも気を配り、動画の色味や明度を最適化することで、映像がしっかり伝わるようにしましょう。
他の展示物やプレゼンと連携させる
動画単体では伝えきれないこともあります。他の展示資料やパンフレット、スタッフによる説明と組み合わせることで、相乗効果が生まれます。
たとえば、実機のデモンストレーションと連動させた動画や、資料に掲載されている情報を補足するような映像を活用することで、来場者の理解や納得感が深まりやすくなります。
展示全体の中で、動画がどのように機能するかをあらかじめ設計しておくことが大切です。
動画の尺は短くコンパクトに
展示会では来場者が多数のブースをまわるため、1つの動画に長時間付き合うケースはまれです。そのため、動画の尺は30秒~1分程度を目安に、ポイントを絞った構成にすることが効果的です。短くまとめることで最後まで視聴してもらえる可能性が高まり、メッセージの伝達力も向上します。複数の内容を盛り込みたい場合は、テーマ別に複数本に分けるのもひとつの方法です。
動画制作会社に依頼するときのポイント
展示会で使用する動画を制作会社に依頼する際には、金額や見た目だけで判断するのではなく、複数の観点からしっかりと見極めることが大切です。展示会は限られた時間と空間の中で成果を求められる場でもあるため、伝えたいことを的確に表現し、来場者の印象に残る動画に仕上げる必要があります。
ここでは、展示会動画の制作を成功させるために押さえておきたい、制作会社選びのポイントをわかりやすく紹介します。
展示会動画の制作経験があるか確認する
展示会ならではの状況や来場者の動き方を把握しているかどうかは、動画の完成度や当日の使いやすさに直結します。たとえば、来場者の足を止めるためにどう演出すればよいか、混雑した会場でも目を引く構成とはどのようなものかなど、実際の現場での工夫を理解している会社であれば、より現実的かつ効果的な提案が期待できます。
展示会用の制作実績があるかどうか、具体的な事例を確認しておくと安心です。
自社の業種や商材への理解があるか
動画の中で伝えたい情報が専門的な内容であったり、業界特有の言い回しや商習慣がある場合、制作会社がどの程度その業界に理解を持っているかが重要になります。やり取りの中でこちらの説明がスムーズに伝わるか、逆に的を射た提案をしてくれるかを見れば、理解度の深さも感じ取れるでしょう。
同業他社の実績がある制作会社であれば、よりスムーズに進行できる可能性があります。
企画提案力や構成のセンス
単に映像を組み立てるだけでなく、「どんな順番で情報を伝えるか」「どこで印象を残すか」といった構成面の工夫ができるかも重要なポイントです。とくに展示会では、短時間で見せ場をつくる編集センスや演出の工夫が求められます。こちらの素材をどう活かすか、限られた尺の中でどう訴求するか、具体的な提案がある制作会社は信頼できます。
コミュニケーションや対応の柔軟さ
初めての動画制作では、わからないことや迷うことが多く出てきます。その際、質問や相談に丁寧に応じてくれる会社かどうかは、安心して進める上で大きな要素です。やりとりのレスポンスが早いか、提案の内容が具体的か、必要なときに的確なフォローがあるかなどもチェックしておきたいポイントです。
納期と予算への配慮
展示会は開催日が決まっているため、納品が間に合わなければそもそも使うことができません。スケジュール通りに進められる体制があるか、必要に応じて柔軟な対応ができるかは必ず確認しておきましょう。また、予算に応じたプランや制作内容の調整提案をしてくれる会社であれば、安心して相談しやすくなります。
制作費用の相場
動画制作を検討する際、多くの方が気になるのが費用感ではないでしょうか。展示会動画は内容や目的に応じてさまざまなスタイルがあり、それに応じて制作コストにも幅があります。
ここでは、代表的な費用の目安を紹介します。予算の見通しを立てるための参考としてご活用ください。
形式別の費用目安
実写による簡易編集動画
すでに手元にある写真や映像素材をもとに、カット編集やテロップ挿入などを行うシンプルな動画です。撮影を伴わないためコストを抑えられ、制作期間も短く済むのが特徴です。展示会での簡単な製品紹介や、ループ再生で流す静かな背景映像としても活用できます。
撮影込みのプロモーション動画
展示会用に新たに撮影を行い、編集・ナレーション・音楽などを組み合わせて仕上げる本格的なプロモーション映像です。ブースの目を引くメイン映像や、営業用の紹介資料としても使いやすく、幅広い用途に対応します。ストーリー性のある構成も可能です。
アニメーション動画
図解やイラストを動かして情報をわかりやすく伝える動画です。製品の仕組みやサービスの流れなど、口頭や実物では伝えにくい内容を視覚的に整理できます。キャラクターやアイコンを使った演出により、柔らかい印象や親しみやすさを与えることもできます。
3D-CG動画
製品の内部構造や動作の再現に最適な表現手法です。CADや設計データをもとに立体的な映像を制作できるため、実物展示が難しい大型製品や目に見えない機能の説明に活用されます。インパクトが強く、高精度なプレゼンテーションが可能です。
種類別の費用目安
まとめ
展示会やイベントでの動画活用は、来場者の興味を引き、情報をわかりやすく届け、展示の効果を高める手段としてとても有効です。ただし、制作には費用も時間もかかるため、信頼できる制作会社に早めに相談し、目的に合った企画を立てることが成功のポイントです。
まずは気になる会社に相談し、見積もりや提案を比較するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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