目次
ホームページを作りたいけれど、どこに依頼すればいいのか迷っていませんか?制作会社に頼む以外にも、個人事業主(フリーランス)に依頼するという選択肢もあります。
費用が抑えられたり、柔軟に対応してもらえたりするのがフリーランスの強みですが、一方で注意すべきポイントもあります。
本記事では、フリーランスに依頼するメリットやデメリット、相場、探し方、注意点などを詳しく解説していきます。
個人事業主(フリーランス)に依頼するメリット
コストが抑えられる
フリーランスは、会社のようにオフィスを構える必要がなく、人件費や運営費も最低限で済むため、制作会社と比べて料金が低めに設定されていることが多いです。
同じ予算でも、より充実した機能やデザインを実装できる可能性があり、コストパフォーマンスに優れています。
柔軟な対応が可能
制作会社では、チームで作業を分担しているものの、複数の案件を並行して進めているため、すぐに対応できないことがあります。
一方で、フリーランスは限られた案件に集中できるため、柔軟かつ迅速に対応してもらえることが多いです。また、直接のやり取りが可能なため、意思疎通がスムーズになりやすく、細かい調整もスピーディーに行えます。さらに、土日や夜間の対応が可能なフリーランスも多く、時間的な融通が利きやすいのもメリットの一つです。
デザインや開発の専門性が高い場合もある
フリーランスの中には、特定の技術やデザインに特化したプロフェッショナルが多くいます。
例えば、WordPressのカスタマイズに特化したエンジニアや、デザインに特化したWebデザイナーなど、制作会社に負けない専門スキルを持つ人もいます。案件の内容によっては、大手制作会社と同等以上のクオリティを期待できることもあります。
直接やり取りできるのでスムーズに進む
制作会社に依頼すると、ディレクターや営業担当を通じてやり取りを行うため、要望が正しく伝わらないことがあります。
一方、フリーランスであれば、依頼主と直接やり取りができるため、意思疎通がスムーズで、細かい修正も迅速に対応してもらいやすいです。また、手続きが簡単で余計な調整が少なく、スピーディーに作業を進められる点も魅力です。
個人事業主(フリーランス)に依頼するデメリット
フリーランスによって品質に差がある
フリーランスはそれぞれのスキルや経験値に大きな差があり、品質が一定ではありません。優れたフリーランスも多いですが、経験が浅かったり、対応が不十分なケースもあります。
制作会社であれば、社内での品質管理が行われているため、一定のクオリティを保ちやすいですが、フリーランスに依頼する場合は、事前にポートフォリオや過去の実績を確認し、期待する品質に達しているかを見極めることが重要です。
対応できる範囲が限られている
フリーランスは一人で業務をこなすことが多いため、大規模な案件や複雑なシステム開発には向かないことがあります。例えば、デザインから開発、運用までをトータルで依頼したい場合、対応が難しくなることもあります。
制作会社であれば、専門チームが各工程を担当するため、大規模なプロジェクトにも対応しやすいですが、フリーランスでは人手の関係上、対応に時間がかかったり、対応範囲に制限が生じることがあります。
急に連絡が取れなくなることも
フリーランスは企業と異なり、一人で業務を行っているため、体調不良や急な事情で業務を継続できなくなる可能性があります。そのため、納品直前に連絡が取れなくなるなどのトラブルが発生するケースも考えられます。あらかじめ契約書でリスク回避策を決めておいたり、予備の対応策を考えておくことが重要です。
使用する技術やツールに偏りがある場合がある
フリーランスは、それぞれ得意な技術分野が異なります。「デザインは得意だがコーディングは苦手」「システム開発はできるがデザインには自信がない」といったケースもあり、特定のスキルに偏りがあることが少なくありません。
また、使用できる開発ツールやソフトウェアにも制限がある場合があります。制作会社であれば、様々なツールやライセンスを活用し幅広い開発環境に対応できますが、フリーランスの場合、特定のツールに限定されることが多く、希望するツールや環境に適応できない場合もあります。
そのため、希望する技術や使用ツールに対応できるかどうかを事前に確認することが重要です。
インボイスに登録していない場合がある
フリーランスの中には、インボイス制度(適格請求書発行事業者)に登録していない人もいます。インボイスに未登録のフリーランスに依頼した場合、発注側が仕入税額控除を受けられないため、税制上の不利益が発生する可能性があります。
フリーランスに依頼する際にインボイス登録の有無を確認しておくことが大切です。
フリーランスに依頼した場合の相場
フリーランスにホームページ制作を依頼する際の費用は、依頼する内容やフリーランスのスキルによって大きく変わります。デザインのクオリティ、機能の複雑さ、使用するツールなどによって価格が異なるため、事前にどのようなホームページを作りたいのかを明確にしておくことが大切です。
以下に、一般的な相場の目安を示します。
制作内容 | 相場(円) |
---|---|
LP(テンプレートデザイン:シンプルデザイン) | 50,000円〜150,000円 |
LP(オリジナルデザイン) | 100,000円〜300,000円 |
小規模サイト(5〜10ページ) | 150,000円〜500,000円 |
中規模サイト(10〜30ページ) | 300,000円〜800,000円 |
大規模サイト(30ページ以上) | 500,000円〜1,500,000円 |
ECサイト(簡易型) | 300,000円〜800,000円 |
ECサイト(本格的な機能付き) | 800,000円〜1,500,000円〜 |
WordPressカスタマイズ | 100,000円〜500,000円 |
ホームページ制作費用の内訳
ホームページ制作の費用は、いくつかの要素に分かれます。以下に、それぞれの項目ごとの目安を示します。
費用項目 | 相場(円) |
---|---|
デザイン費用 | 50,000円〜500,000円 |
コーディング(トップページ) | 20,000円〜200,000円 |
コーディング(下層ページ1ページあたり) | 5,000円〜50,000円 |
CMS構築(WordPress等) | 100,000円〜500,000円 |
レスポンシブ対応 | 50,000円〜200,000円 |
SEO対策 | 50,000円〜300,000円 |
問い合わせフォーム設置 | 30,000円〜100,000円 |
EC機能(カート/決済) | 200,000円〜1,000,000円 |
運用・保守費用 | 10,000円〜100,000円/月 |
依頼する内容によって費用が異なるため、どの項目が必要かを整理した上で見積もりを取ることが重要です。
フリーランスが安い理由
フリーランスのホームページ制作費用が比較的格安なのには、いくつかの理由があります。
固定費が少ない
制作会社は、オフィスの維持費や設備費などの固定費がかかります。一方、フリーランスはそのような費用が発生しないため、同じ作業でも制作会社よりコストを抑えて提供できることが多くなります。
自分で全ての工程を担当する
制作会社は、ディレクター、デザイナー、エンジニアなどが分業して作業を行います。一方、フリーランスは一人でデザイン、コーディング、運用まで対応することが多いため、人件費を削減でき、その分料金も安くなります。
柔軟な価格設定が可能
制作会社では、企業の基準に基づいて価格が決まることが多いです。一方、フリーランスは自身で料金を設定できるため、案件ごとに価格を調整し、短期間で対応できる案件やシンプルな制作案件では、より低コストで請け負うことができます。
営業コストが少ない
制作会社は新規案件を獲得するために営業チームを抱え、その分のコストが制作費に反映されます。一方、フリーランスはクラウドソーシングサイトやSNS、紹介などを活用し、自分で営業を行うため、営業コストを抑え、その分安価な価格でサービスを提供することが可能です。
シンプルな契約で対応できる
制作会社に依頼する場合、契約手続きやプロジェクト管理に時間とコストがかかることが一般的です。一方、フリーランスは依頼から納品までのプロセスがシンプルで、余計な手続きが不要なため、その分コストを抑えることができます。
フリーランスの探し方
フリーランスに業務を依頼したいと考えているものの、どこで信頼できる人材を探せばよいのか迷っていませんか?フリーランスのスキルや経験はさまざまで、適切な人を選ばないと期待する成果を得ることが難しくなることもあります。
ここでは、フリーランスを探すための方法を分かりやすく紹介します。
クラウドソーシングを活用する
クラウドソーシング(例:ランサーズ、クラウドワークス)には、多くのフリーランスが登録しており、案件ごとに見積もりを依頼できます。複数の提案を比較しながら、スキルや価格が希望に合う人材を選ぶことができます。
SNSやポートフォリオサイトをチェックする
X(旧Twitter)やLinkedInなどのSNSでは、フリーランスの過去の実績や作品を直接確認できます。デザインや開発の方向性が自社のイメージに合うかどうかを見極めながらフリーランスを探すことができます。
知人や同業者からの紹介を活用する
信頼できる紹介者を通じてフリーランスを探す方法もあります。すでに評価が確立されているフリーランスであれば、実績や信頼性を確認しやすく、安心して依頼できる可能性が高まります。
フリーランス向けのマッチングサービスを利用する
フリーランスと企業をマッチングする専門のサービスもあります。企業側の要件に合ったフリーランスを提案してもらえるため、スムーズに適任者を見つけることができます。特に、専門的なスキルが必要な案件の場合、適切な人材を見つけやすくなります。
フリーランスに依頼する際の注意点
フリーランスに業務を依頼する際は、スムーズに進めるために事前に確認しておくべきポイントがあります。トラブルを防ぎ、納得のいく成果を得るために、以下の点に注意しましょう。
ポートフォリオや実績を必ず確認する
自社のイメージに合ったデザインや機能を提供できるかを確認することが重要です。特に、デザインの方向性やプログラミングスキルが求めるレベルに達しているかを見極める必要があります。公開されている制作物やクライアントの評価を参考にしながら、具体的な実力を判断しましょう。
契約内容を明確にする
納品物の範囲、納期、修正回数、運用サポートの有無など、事前に細かく取り決めることが必要です。契約書を交わしておくことで、納品物の内容やスケジュールのズレによるトラブルを防ぐことができます。特に修正対応の回数や範囲、支払いのタイミングについては明確にしておくと安心です。
進捗管理の方法を決めておく
プロジェクトがスムーズに進むように、定期的な進捗報告のタイミングを決めましょう。メールやチャットツール、オンライン会議ツールを活用し、密にコミュニケーションを取ることで、途中での認識のズレを防ぐことができます。特に長期にわたる案件では、進行状況の確認を習慣化することが大切です。
保守・運用についても確認しておく
納品後の保守や運用をどこまで対応してもらえるのか、事前に確認しておくと安心です。特にWordPressやECサイトの場合、定期的なアップデートなどのメンテナンスが必要になることがあるため、長期的な対応が可能かどうかを確認しておきましょう。また、必要に応じて追加のサポート契約を結ぶことも検討すると良いでしょう。
確認をしっかり行うことで、円滑な進行と満足のいく成果を得ることができます。
予算と支払い方法を明確にする
フリーランスへの報酬は、前払い・中間払い・後払いなどさまざまな支払い方法があります。報酬の支払いタイミングや方法(銀行振込・オンライン決済など)を事前に決めておくことで、トラブルを防ぐことができます。
緊急時の対応を確認しておく
万が一、フリーランスが体調不良や予期せぬ事情で作業を継続できなくなった場合の対処法を事前に決めておくことが重要です。例えば、納期遅延が発生した際の対応策として、納期の延長が可能か、または代替のフリーランスに依頼する選択肢があるかを確認しておきましょう。さらに、作業の進捗やデータを適切に管理し、必要に応じて社内の担当者が一部を引き継げる体制を整えておくことで、業務の停滞を防ぐことができます。
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