監修者
監修者
目次
「スマホで自社のホームページを開いたら、文字が小さくて読めない」「ボタンが押しづらい」「レイアウトが崩れている」こんな経験はありませんか?
近年、多くのユーザーがスマホからサイトを閲覧しており、スマホ対応ができていないと、せっかくの訪問者がすぐに離脱してしまう可能性があります。そこで気になるのが、スマホ対応の費用相場。どれくらいの予算を見積もればいいのか、どんな要素で価格が変わるのか、詳しく解説していきます。
スマホ対応が必要な理由と対応の方法
スマホ対応が必要な理由
スマホユーザーの増加
総務省の「総務省令和6年版
情報通信白書」によると、2023年の個人のインターネット利用率は86.2%に達し、そのうちスマートフォンからの利用率は72.9%と、パソコンの47.4%を大きく上回っています。
また、世帯におけるスマートフォンの保有率は90.1%に達しており、多くの人がスマホを利用してインターネットにアクセスしている状況です。
そのため、スマホ対応が不十分なサイトでは、「文字が小さくて読みにくい」「ボタンが押しづらい」「レイアウトが崩れている」などの問題が発生し、閲覧のストレスからユーザーがサイトを離れてしまうことが少なくありません。
こうした使い勝手の悪さは、結果として問い合わせや購買行動の減少にも影響を与えるため、スマホ対応は単なる利便性向上にとどまらず、ビジネスチャンスを左右する重要な要素といえます。
SEO(検索エンジン最適化)対策
Googleは、スマホ対応していないサイトの検索順位を下げる傾向があります。
これは、ユーザーがスマホで快適に閲覧できるサイトを優先的に評価するためです。スマホ対応が不十分なサイトは、検索エンジンの評価が下がり、検索結果の順位が低くなる可能性があります。
スマホ対応の方法
スマホ対応にはいくつかの方法があります。サイトの規模や予算に応じて、適した方法を選びましょう。
レスポンシブデザインを採用する
一つのHTMLファイルを使用し、CSSでデバイスごとにデザインを調整する方法です。管理がしやすく、Googleの推奨する方法でもあります。
モバイル専用サイトを作成する
PCサイトとは別に、スマホ専用のサイトを作成する方法です。特定の機能を強化しやすい反面、サイトの管理が二重になるため、運用コストがかかることがあります。
動的配信(Dynamic Serving)を利用する
同じURLで、ユーザーの端末に応じたHTMLをサーバーが配信する方法です。SEOに影響を与えにくいですが、サーバーの設定や管理が複雑になります。
スマホ対応(レスポンシブサイト)とは?
上記でも触れましたが、Googleはスマホ対応の方法としてレスポンシブサイトを推奨しています。
レスポンシブサイトとは、PC・スマホ・タブレットなど異なるデバイスでも適切なレイアウトで表示される仕組みを持ったサイトのことです。
レスポンシブサイトは、ひとつのホームページを、パソコン・スマホ・タブレットのどの画面でも見やすく自動で調整する仕組みで、Googleの検索エンジンにも適しており、検索結果で上位に表示されやすくなるSEO(検索エンジン最適化)にも有利です。
既存ホームページをスマホ対応する費用相場
既存ホームページをスマホ対応する際の費用は、主にWebデザイナーやコーダーなどの作業にかかる人件費が大きく影響します。
作業の内容は、サイトのレイアウトをスマホ向けに最適化するデザイン調整や、画面サイズに応じた表示設定の修正、タップしやすいボタン配置の変更などが含まれます。また、スマホでの読み込み速度を向上させるために、画像やスクリプトの軽量化を行うこともあります。さらに、ホームページの規模が大きくなるほど作業量も増え、それに伴い費用も高くなります。
ホームページの種類別 費用相場
サイトの種類によっても、レスポンシブ対応の費用は変わります。
一般的なコーポレートサイト
ページ数 | 費用相場 |
---|---|
5ページ | 約20万円~50万円 |
10ページ | 約30万円~80万円 |
30ページ | 約80万円~150万円 |
100ページ以上 | 150万円以上 |
ECサイト(ネットショップ)
ECサイトは商品ページや決済機能などが含まれるため、一般的なサイトよりも費用が高くなります。
規模 | 費用相場 |
---|---|
小規模(商品数が少ない) | 約50万円~150万円 |
中規模(カテゴリが複数ある) | 約100万円~300万円 |
大規模(独自システムあり) | 300万円以上 |
ランディングページ(LP)
1ページ完結型のLPは比較的低コストで対応できます。
規模 | 費用相場 |
---|---|
小規模(シンプルな構成) | 約10万円~30万円 |
中規模(デザインやアニメーションあり) | 約30万円~80万円 |
大規模(EC機能やフォーム組み込み) | 80万円以上 |
費用が変わる要因
費用項目 | 価格相場 |
---|---|
ページ数(1ページあたり) | 1万円~4万円 |
画像の最適化(1点あたり) | 1,000円~3,000円 |
ブレイクポイントの調整(対応デバイスの種類) | 追加ごとに費用増加 |
JavaScriptの調整 | 5万円~20万円 |
スマホ対応の費用は、さまざまな要因によって変動します。どの要素が費用に影響を与えるのか、詳しく解説します。
ページ数
費用の目安:1ページあたり 1万円~4万円
ホームページのページ数が増えるほど、それぞれのページのレイアウトをスマホ向けに調整する作業が増えるので費用も高くなります。たとえば、テキストの配置変更、画像サイズの最適化、タップしやすいボタンの設置などが必要になります。
特に、ページごとに異なるデザインや機能がある場合、それぞれに対応する作業が発生するため、1ページあたりの費用が積み重なっていきます。
画像の数
1点あたり 1,000円~3,000円前後
サイトに使用されている画像の数が多いと、それらをスマホ向けに最適化する作業が増え、費用が高くなります。
スマホ用にサイズを圧縮したり、適切な解像度に調整したりする必要があります。
ブレイクポイントの数(対応させるデバイスの種類)
スマホ、タブレット、PCの3種類のデバイスに対応する場合、それぞれに合わせた調整が必要になります。たとえば、タブレットとスマホで異なるデザインを適用したい場合、それぞれの画面サイズごとにレイアウトを細かく調整するため、作業量が増えます。
JavaScriptの調整
スマホでスムーズに動作するように、JavaScriptを最適化する必要があります。たとえば、メニューの動きやスライドショー、フォームの動作など、PC版とスマホ版で異なる挙動が求められる場合、追加の開発費用が発生します。
スマホ対応したサイトを新規で作成する場合の相場
新しくホームページを制作する際にレスポンシブ対応を取り入れると、通常のコーディング費用に比べて1.5倍~2倍のコストがかかることが一般的です。
PCのみ | PCとスマホ | PCとスマホとタブレット | |
---|---|---|---|
トップページ | 1万円~4万円 | 1.5万円~8万円 | 2万円~10万円 |
下層ページ | 5,000円~2万円 | 7,500円~4万円 | 1万円~5万円 |
また、一般的な規模別の目安は以下の通りです。
PCのみ | PCとスマホ | PCとスマホとタブレット | |
---|---|---|---|
小規模サイト(5~10ページ) | 30万円~60万円 | 45万円~120万円 | 55万円~150万円 |
中規模サイト(10~30ページ) | 60万円~150万円 | 90万円~300万円 | 110万円~400万円 |
大規模サイト(30ページ以上) | 150万円以上 | 225万円以上 | 280万円以上 |
費用を抑える方法
これまで「既存ホームページをスマホ対応させた場合の費用相場」と「新規のスマホ対応のサイトを制作した場合の相場」について解説してきました。
ここからはスマホ対応(レスポンシブ対応)の費用を抑えるに方法について紹介します。
ブレイクポイントの数を減らす
すべてのデバイスに対応させるのではなく、対応するデバイスを絞ることでデザインやコーディングの作業量を減らし、コストを抑えることができます。
例えば、タブレット対応を省略し、スマホとPCに特化することで作業負担を軽減し、コストを削減できます。
対応させるページを限定する
サイト内のすべてのページをスマホ対応するのではなく、トップページや商品紹介ページ、問い合わせページなど、訪問数が多い主要ページや重要なページのみ対応することで、費用を抑えることが可能です。
フリーランスに依頼する
制作会社に依頼すると、デザインやコーディングの費用が高くなることがあります。個人のフリーランスに依頼すると比較的安価に制作できることがあります。
ただし、フリーランスによっては品質にバラつきがあるため、過去の実績や評価を確認した上で依頼することが重要です。
WordPressを利用する
レスポンシブ対応のテンプレートを活用することで、ゼロからデザインを作る必要がなくなり、コーディングの手間を大幅に減らせます。
シンプルなデザインにする
派手な装飾や動きの多いデザインほど、レスポンシブ対応の作業量が増え、コストも高くなります。そのため、極力シンプルなレイアウトを採用することで、開発費用を抑えることができます。
例えば、背景動画や過度なアニメーションを減らし、画像や文字中心のレイアウトにすることで、スマホでも快適に閲覧できるうえ、制作コストの削減にもつながります。
まとめ
レスポンシブサイトの費用は、規模や対応デバイスの数によって大きく変わります。
とくに既存サイトをスマホ対応する場合は、デザイン修正やコーディング作業に費用がかかるため、事前にしっかりと見積もりを取ることが重要です。
また、必要な範囲を明確にし、無駄なコストを抑える工夫をすることで、予算内でスマホ対応を進めることが可能になります。
比較jpはホームページ制作に関する一括見積もりの比較サイトです
比較jpはホームページの制作に関する要望などを一度ご入力いただくだけで複数の業者に一括で見積もり依頼を行うことができます。
届いた見積もりや提案などを比較するだけで、制作費用はもちろん、制作スピートやデザインセンス、担当者の対応、集客に関する提案力など制作会社を様々な面から比較し探すことができます。
もちろん見積もり依頼は何度ご利用いただいても無料!
詳しくは「ホームページ制作会社を比較」のページにてご確認いただけます。
依頼実績一覧
ホームページ制作会社を検索
ホームページ制作に関するコラム
WordPressとは?無料ブログとの違い?メリット・デメリット9選
WordPressのホームページ制作相場とは?費用の内訳とコストを抑えるポイント
ポータルサイトとは?種類やメリット・デメリット、制作・運営する際の注意点
ホームページリニューアル完全ガイド|メリット・失敗する原因・手順
キュレーションサイトの仕組みとは?種類・メリット・注意点を解説
オウンドメディアとは?メリット・デメリット・成功事例まで徹底解説
ネイルサロンのホームページ制作|競合他社と差をつける要素や必要なコンテンツ
ホームページ制作会社の選び方7選|失敗しないための注意点とポイント
最低限知っておくべきアナリティクス(Analytics)の使い方(基本中の基本編)
CMSとは?CMSの種類や知っておくべきメリット・デメリット
フリーランスにホームページ制作を依頼するメリット・デメリットと費用相場を解説
ホームページ制作を外注するメリット・デメリット!費用を安く抑える方法も解説
失敗しないレンタルサーバーの選び方|料金・性能・サポートで選ぶ最適なサーバーとは?
ホームページ制作会社の種類を得意分野別・規模別・料金体系別に紹介
「格安ホームページ制作」の落とし穴!安さに隠れたリスクや注意点
アクセシビリティとは?求められる背景やメリット、デメリットについて
ホームページ制作ツール完全ガイド|初心者でも使える無料ツール13選
ホームページ制作の見積もりが高い?内訳の相場や注意点について
既存ホームページのCMS化(WordPress化)とは?メリット・デメリットについて
グループウェアと社内ポータル、社内Wiki、社内SNS、社内掲示板の違いとは?
ホームページ制作の仕様書とは?メリット・基本ポイント・注意点をわかりやすく解説
ホームページ制作の納期は?期間の目安や工程別スケジュール、短縮するコツについて
ホームページ制作契約書の基礎知識|トラブル回避に役立つ必須項目
小学校・中学校・高等学校のホームページ制作会社の選び方と制作費用相場
小学校・中学校・高等学校に強いおすすめホームページ制作会社5選
学習塾・予備校のホームページ制作の費用相場と制作会社の選び方
学習塾・予備校のホームページ制作完全ガイド|集客・費用・失敗例まで徹底解説
契約書・要求定義書・要件定義書・企画提案書・見積書・仕様書の違い
研究室ホームページの制作費用の相場と実績が豊富な制作会社6選
大学・短大ホームページの制作費用相場と制作実績が豊富な制作会社5選


ホームページ制作会社を比較できるビジネスマッチングサイト
比較jpは ホームページ制作、ECサイト制作、ランディングページ制作、スマホサイト制作、Facebookページ制作 など様々な分野について一括見積もりや資料請求依頼が無料で行えます。