目次
ホームページを作るとき、デザインの見た目ばかりに注目しがちですが、実は「レイアウト」も非常に重要です。
特に、1カラム・2カラム・3カラムの違いは、サイトの見やすさや使いやすさに大きく影響します。どのレイアウトを選ぶかによって、ユーザーの行動やサイトの成果が変わることも。
本記事では、それぞれの特徴や適したレイアウトの選び方を詳しく解説していきます。
1カラム・2カラム・3カラムとは?
「カラム」とは、簡単に言うと「縦の列」のことです。1カラムは1つの列、2カラムは2つの列、3カラムは3つの列に分かれたデザインを指します。
どのレイアウトを選ぶかによって、サイトの見やすさや使いやすさが大きく変わるため、目的や閲覧するユーザー層に合わせた選択が重要です。
たとえば、シンプルなデザインを求めるなら1カラム、情報を整理して表示したいなら2カラム、複数の情報を同時に見せたいなら3カラムが適しています。それぞれの特徴を理解し、目的に合ったレイアウトを選ぶことで、より効果的なホームページを作ることができます。
1カラムレイアウトの特徴
1カラムレイアウトは、画面を縦に区切らず、1つのコンテンツエリアのみで構成されるデザインです。視線の流れがスムーズで、スマートフォンのような縦長のデバイスとも相性が良いだけでなく、近年ではPCも含め多くのサイトで採用されています。無駄を省いたミニマルなデザインになりやすく、コンテンツをわかりやすく伝えたい場合に適しています。
メリット
コンテンツに集中しやすい
余計な要素がなく、訪問者の視線がコンテンツに自然と向かいやすい設計です。特に、テキストや画像を順番に見せるのに適しており、読み進める流れがスムーズになります。
ストーリー性を持たせた構成がしやすい
情報を縦に並べること、順を追って情報を伝えやすく、ストーリー性を持たせたページ構成に向いています。
モバイル端末との相性が良い
シンプルな構造のためスマートフォンやタブレットなどのデバイスと相性が良く、レスポンシブデザインにも対応しやすいといったメリットがあります
デメリット
コンテンツが長くなりすぎる
一画面に表示できる情報量が限られるため、コンテンツが長くなりすぎるとユーザーが途中で離脱するリスクがあります。重要な情報を適切な位置に配置する工夫が求められます。
他のページへの誘導が難しい
1カラムはナビゲーションメニューを設置しにくく、サイト内の他のページへの誘導が難しくなる可能性があります。ユーザーが迷わないよう、適切なボタンやリンクの配置が必要です。
1カラムレイアウトに適したサイト
このレイアウトは、情報をシンプルに伝えたい以下のようなサイトに適しています。
- ランディングページ(特定のアクションを促すページ)
- サービスサイトやブランドサイト
- ポートフォリオサイト(写真や動画をメインに見せるページ)
特に、ストーリー性を持たせた訴求がしたい場合や、ビジュアルを活かしたデザインを採用したい場合に向いています。
2カラムレイアウトの特徴
2カラムレイアウトは、コンテンツエリアを2つのブロックに分けたデザインです。一般的には、メインコンテンツとサイドバーに分かれ、メインコンテンツには主な情報を、サイドバーには補助情報を配置する構成が一般的です。特に、情報量の多いサイトや、ナビゲーションを重視するサイトで広く採用されています。
サイドバーの配置:右側と左側の違い
サイドバーは、サイトの設計によって右側に配置される場合と左側に配置される場合があります。それぞれの配置にはメリット・デメリットがあり、サイトの目的やユーザーの視線の流れを考慮して選択することが重要です。
右サイドバーの特徴
右側にサイドバーを配置する場合、ユーザーはまずメインコンテンツに注目し、その後サイドバーの情報に気づく流れになります。そのため、記事や製品情報などのコンテンツを優先的に見せたい場合に適しています。
左サイドバーの特徴
左側にサイドバーを配置すると、ナビゲーションやカテゴリーメニューがすぐに目に入りやすくなります。特に、ECサイトやニュースサイトのように、ユーザーに多くの情報を見せたい場合に有効です。
メリット
情報を整理しやすい
メインコンテンツとサイドバーに分けることで、情報を整理しながら表示することができます。特に、カテゴリ別に記事を並べたり、関連情報を補足したりする際に便利です。
サイトの回遊率を向上させられる
サイドバーにナビゲーションメニューや最新記事、関連コンテンツを配置することで、訪問者が他のページへ移動しやすくなります。これにより、サイト内の回遊率を向上させ、ユーザーが求める情報にたどり着きやすくなります。
柔軟なレスポンシブデザインが可能
2カラムレイアウトは、レスポンシブデザインにも適しています。例えば、PCではサイドバーを表示し、スマートフォンではサイドバーを下部に移動させるなど、デバイスごとに適した設計が可能です。
デメリット
視線が分散しやすい
サイドバーに多くの情報を配置すると、ユーザーの視線が分散し、メインコンテンツの閲覧を妨げる可能性があります。重要な情報を際立たせるためには、レイアウトのバランスを考慮する必要があります。
モバイル表示時に情報が埋もれることがある
スマートフォン表示では、サイドバーをメインコンテンツの下に配置することが一般的です。そのため、サイドバーにある情報が見られにくくなる可能性があります。ユーザーがスクロールせずに重要な情報を見つけられるよう、配置を工夫することが求められます。
2カラムレイアウトに適したサイト
このレイアウトは、情報を整理しながら多くの内容を提示したい以下のようなサイトに適しています。
- オウンドメディア(企業ブログやコンテンツマーケティング用サイト)
- ニュースメディア(記事と関連情報を並行して表示)
- ECサイト(商品一覧とフィルターやおすすめ商品の併用)
3カラムレイアウトの特徴
3カラムレイアウトは、コンテンツエリアを3つのブロックに分けたデザインです。一般的には、中央にメインコンテンツを配置し、その左右にサイドバーを設ける構成がよく見られます。情報量の多いサイトや、ナビゲーションを充実させたいサイトで採用されることが多いデザインです。
メリット
情報の分類と視認性の向上
3カラムレイアウトでは、情報を細かく分類しながら整理できるため、ユーザーにとって分かりやすい構造になります。メインコンテンツを中心に配置し、左右のサイドバーに補足情報やナビゲーションを配置することで、重要な情報を目立たせながら、補助情報を効果的に提示できます。
ナビゲーションや広告の配置がしやすい
サイドバーを活用することで、サイト内の回遊を促すナビゲーションや広告、関連コンテンツなどを適切に配置しやすくなります。特に、広告収益を目的としたメディアサイトでは、視認性の高いエリアにバナー広告やおすすめ記事を配置できる点がメリットです。
多くの情報を整理できる
コンテンツ量の多いサイトでも、適切に情報を整理しながら掲載できるため、ポータルサイトやニュースメディアなど、幅広い情報を扱うサイトに適しています。複数の情報を並列で提示できるため、ユーザーが求める情報に素早くアクセスしやすくなります。
デメリット
デザインが煩雑になりやすい
情報を多く掲載できる一方で、要素が多くなりすぎるとデザインが煩雑になり、ユーザーが混乱する可能性があります。レイアウトのバランスを考慮し、視線の流れを意識したデザイン設計が求められます。
スマートフォン対応の調整が必要
3カラムレイアウトは、PC向けの設計では情報を整理しやすい反面、スマートフォンでは画面が狭くなるため、レイアウトの変更が必須になります。レスポンシブデザインを採用し、スマートフォンでは1カラムまたは2カラムに再構成する工夫が必要です。
3カラムレイアウトに適したサイト
このレイアウトは、情報量が多く、ユーザーに複数のコンテンツを同時に提示したい以下のようなサイトに適しています。
- ポータルサイト(カテゴリ別に情報を整理するサイト)
- ニュースサイト(多くの記事を効率的に掲載)
- 大規模なコーポレートサイト(複数のサービスや事業を一括で紹介)
特に、整理された情報を分かりやすく提供し、ユーザーの回遊を促進したい場合に効果的です。
どのレイアウトを選ぶべきか?
ホームページを作る際、目的やターゲットユーザーに応じて適切なレイアウトを選ぶことが重要です。それぞれのレイアウトには特徴があり、適した用途も異なります。以下の表に、それぞれのレイアウトが向いているケースをまとめました。
レイアウト | 適した用途 | 向いている業種・サイト例 |
---|---|---|
1カラム | シンプルで直感的な構成 | ランディングページ ブランドサイト ブログ |
2カラム | メインコンテンツ+補助情報のバランスが必要な場合 | コーポレートサイト メディアサイト ECサイト |
3カラム | 多くの情報を整理して掲載する必要がある場合 | ニュースサイト ポータルサイト 大規模なコーポレートサイト |
特に、スマートフォンでの閲覧が主流になっている現在では、レスポンシブデザインを意識してレイアウトを決めることが不可欠です。例えば、PC版では2カラムや3カラムを採用していても、モバイル版では1カラムに変更するなど、デバイスに応じた設計を考慮することで、よりユーザーにとって使いやすいサイトを作ることができます。
また、情報量が多い場合は3カラムを選ぶと整理しやすくなりますが、要素が増えることでデザインが煩雑になりやすいため、視認性を考えた配置が重要です。一方で、1カラムはシンプルな情報提供に適しており、スクロール操作でコンテンツを順番に見せる構成が向いています。目的に応じて最適なレイアウトを選びましょう。
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