WEB担当者になったら最低限知っておくべきアナリティクス(Analytics)の使い方(基本中の基本編)
ホームページも完成した。グーグルアナリティクス(Google Analytics)も導入してもらった。でも、どんなことを解析したらいいのか?どんなことが解析できるのか?と悩んでいませんか?
グーグルアナリティクスは無料で使える上に高機能なアクセス解析です。
しかしはじめてアクセス解析を行う人からしてみれば、何をどうすればいいのか分かりにくいかもしれません。
ここではWEB担当者になったら最低限知っておくべきアナリティクスの操作方法を、ECサイトのアクセス解析を例にご説明します。
訪問者数やページピューを解析する
アクセス解析の基本中の基本となる訪問者数(別名ユーザー数)やページピュー(表示されたページの総数)。もちろんグーグルアナリティクスでも調べることができます。
何人の人がホームページに訪れ、何ページ見てくれているのかなどを調べることができます。
調べ方
左のメニューから「ユーザー」→「サマリー」をクリック
アクセス解析の基本中の基本
ユーザーとは、ホームページに訪れた人の数。ユニークユーザーや訪問者数などとも言われる場合がありますが同じ意味です。
セッションとは、ホームページを閲覧したら1セッション。ただし同一人物が、一度貴社のホームページを離れ、再度訪問した場合は2セッションとなります。
ページビューとは、何ページが表示されたかを示した数。10人がそれぞれ3ページずつ閲覧した場合、30ページビューとなります。
ユーザーとセッションの違い
同一人物が何度も貴社のホームページを訪れても1ユーザーのままなのに対して、同一人物が一度離れ、再度貴社のホームページに訪れるごとにカウントアップしていくのがセッションです。
直帰率とは貴社のホームページに訪れた際に、表示された最初のページのみを閲覧し、その後で他のページを移動せずに貴社のホームページを離れてしまった割合のこと。
新規セッション(New Visitor)とは、はじめてホームページへ訪れた人の数で、リピーター(Returning Visitor)は一度訪問した方が再度訪問した数のこと。
直帰率が高い
サマリーからは何人が訪問してくれ何ページ見てもらえたか、以外にも様々ななことが分かります。
直帰率が高い場合は、「記載さいれている内容で満足してしまった」「探している物と違った」以外にも「表示に時間がかかる」「見づらい、読みにくい」などの原因が考えられます。
つまり「見づらい、読みにくい」場合は、文字を大きくしたり、行間を広くしたりするなどホームページを改善する必要があり、「記載さいれている内容で満足してしまった」場合は、ページのサイドやフッター部分に別のページの誘導するためのバナーなどを設置することで別のページも見てもらえるように改善することで直帰率が下がります。
直帰率の目安はサイトの種類によって大きく変わり、ECサイトで50%前後、コーポレートサイトや店舗サイトで40%と言われています。ニュースサイトなどの情報サイトではもう少し直帰率は高くなるとも言われています。
新規セッションとリピーターの割合
新規のセッションが多いすぎる場合、一度訪れただけで満足してしまい再度訪れてもらえないことが考えられます。逆にリピーターが多い場合はサイトの存在を知っている方が何度も訪問してくれるケースがほとんどで、SEO対策など行いもっと多くの方に貴社のホームページを認知してもらう必要があると考えられます。
閲覧者のデバイスを解析する
貴社のホームページは必ずしもパソコンで見てもらっているわけではありません。iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどのタブレットPCからも閲覧されています。
貴社のホームページを「どのデバイスで見ている人が多いのか」「デバイスごとの行動の違い」調べる方法があります。
調べ方
左のメニューから「ユーザー」→「モバイル」→「サマリー」をクリック
desktopはパソコンでの訪問、mobileはスマートフォンやガラケーでの訪問、tabletはタブレットPCでの訪問を表しています。
デバイスごとにユーザーの動きが違う
サンプルの結果では大きな違いはありませんが、ホームページによっては、スマートフォンやタブレットでの直帰率が極端に高くなったりする場合があります。その場合、スマートフォン専用サイトがないために直帰率が高くなったり、スマートフォンなどでは画像などの読み込みに時間がかかり表示が完了するまでに時間がかかっていることが考えられます。
集客の経緯を解析する
ホームページの集客にはGoogleやYahoo!など検索エンジンからの流入だけではありません。LineやFacebookなどのSNSからの流入や他のホームページやメルマガからのリンクによる流入などがあります。さらにはお気に入りからの流入やURLを直接入力しての流入などもあります。
調べ方
左のメニューから「集客」→「サマリー」をクリック
流入経路から現状と今後の対策方針が見えてくる
Organic SearchはGoogleやYahoo!など検索エンジンからの流入のことです。他にもBiglobeやbingなどの検索エンジンも含みます。Directは直接URLを入力したりメールなどに記載されたリンクをクリックし流入した場合、Referralは他のホームページやブログなどからの流入、SocialはNaverやFacebookなどのSNSをはじめ教えてgooやOKWEBなどからの流入を表します。
サンプルの解析結果では全体の6割以上が検索エンジンからの流入であることが分かります。その反面TwitterやFacebookなどSNSからの流入が少ないのも分かります。どのような経緯で流入があり、今後どの流入を増やして行けばいいのか検討してみてください。
流入キーワードを解析する
検索エンジンからサイトに訪れた際、検索されたキーワードを解析することができます。
調べ方
左のメニューから「集客」→「キーワード」→「オーガニック検索」をクリック
検索キーワードを知ることで今後のSEO対策の方向が見えてくる
検索エンジンで入力されたキーワードが一覧で見ることができると思います。
どのようなキーワードで検索されているのかを知ることで、今後どんなキーワードで集客をしていけばいいのか。が見えてくると思います。
not providedとは解析することができなかった場合のことです。解析できない原因には様々な要素があります。特にGoogle検索は2013年9月からGoogle検索をSSL通信で行うことになったため、キーワードを解析することができなくなりました。Yahooやbingなどは今まで通り解析することができます。
リスティング広告の効果を解析する
リスティング広告とはGoogle AdwordsやYahoo!のYahoo!プロモーション広告など検索連動型広告のことです。これらの解析もグーグルアナリティクスで簡単に解析することができます。
調べ方
左のメニューから「集客」→「キーワード」→「有料検索」
または左のメニューから「集客」→「AdWords」→「キャンペーン」をクリック
リスティング広告ではどのキーワードの費用対効果が高いのかも調べられる
「有料検索」のサンプル画像からどのようなキーワードでの流入が多く、どのキーワードでのコンバージョン(お問い合わせや商品購入)が多いかなどを解析することができます。
他にもまったくコンバージョンが得られていないキーワードでのリスティング広告の出稿を辞めるなどWEB広告の戦略を決めることができます。
ページごとのアクセス状況を解析する
ホームページはページごとにユーザーの行動が異なります。コンバージョン(お問い合わせや商品購入など)に貢献しているページもあれば、離脱率が高いページ、人気の高いページなどがそれぞれあります。
調べ方
左のメニューから「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」をクリック
離脱率の高いページは改善し、人気はページをさらに伸ばす
すべてのページで人気のあるページが分かります。特にニュースサイトやハウツーサイトなどホームページは人気のコンテンツを知ることで今後どのようなコンテンツを増やしていけばいいのか判断できます。
また離脱率や直帰率が高いページは原因を解明し改善することで別のページヘ誘導できたり、コンバージョンを増やすことにも繋がります
コンバージョンしたキーワードを知る
FacebookやTwitterをはじめSNSが普及し、スマホアプリの利用者が増えたと言っても検索エンジンからの流入及びコンバージョンは無視できない企業も多数いるかと思います。
もちろんグーグルアナリティクスでもコンバージョンに至ったキーワードを調べることができますが、設定が必要です。
調べ方
上部の「カスタム」→「新しいカスタムレポート」→「タイトルや名前を入力※」→「指標グループの指標を選択」→「目標コンバージョンの○○(目標1の完了数)を選択」→「ディメンションの詳細のディメンションを追加を選択」→「広告のキーワードを選択」→「保存をクリック」
※後ほど変更できるのではじめは適当に入力してください。
コンバージョンに至ったキーワードを有効活用
ほとんどのホームページはこのコンバージョンを得ることを目的に存在します。そのキーワードを知ることで、どのキーワードでSEO対策を行ったら効率がいいのか?どんなキーワードが入ったコンテンツを増やしたらいいのか?リスティング広告に追加した方がいいキーワードは何なのか?などを調べることができます。
最後に
アクセス解析することで現状や問題点が見てくるだけでなく、世の中に人がどのようなコンテンツを希望しているかなども知ることができます。
ただし、アクセス解析は解析するだけでは意味がありません。解析しホームページを改善することではじめて意味があります。
また、グーグルアナリティクスはもっと色々なことを解析することができます。
アクセス解析をうまく使い、より良いホームページを作ってください。
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