防犯カメラをホテルや旅館に設置する9つの設置場所と目的
ホテルや旅館で監視カメラが設置されるのは、もはや現代では一般的なこととなりました。
宿泊客とのトラブルに留まらず、強盗や置き引き、不法侵入など犯罪も多様化し、宿泊施設側にも厳重な警戒が求められています。宿泊客の安全と信頼を守るため、今やホテルや旅館に防犯カメラの設置は必須です。
オーナーや経営者は、価格や機能・実績の面から業者を比較し、効果のある正しい場所に防犯カメラを設置することが求められます。実際にはどのような場所にカメラを設置することが望ましいのか、場所と目的をまとめました。
従業員と顧客が共に安心できるよう、防犯意識を向上させ、顧客満足にも繋げていきましょう。
受付（フロント）
受付は、ホテルに訪れた人がまず訪れる場所です。また宿泊客だけでなく、レストラン・カフェ・土産物店、旅館であれば温泉の利用客など、多くの人が出入りします。そのため、不審な人物が紛れ込んでいても気が付かないことがあるかも知れません。防犯カメラは正面玄関を含め、できるだけ全ての出入口を監視できるように設置するのが理想です。ある程度の侵入ルートをシミュレーションし、死角を作らないようにする必要があります。
また、多くの客が訪れれば、どこかでトラブルが発生する可能性もあります。防犯カメラを設置することで、その場のやりとりを正確に記録し、トラブルの解決に繋げることもできます。
駐車場
ホテルおよび旅館の駐車場では、車上荒らしや車両または部品の盗難、不法駐車などのトラブルが多く発生します。これらは施設側のイメージダウンにも繋がりますので、防犯カメラを設置して対策を強化しましょう。常時撮影を行うことで、事故などのトラブルの発生を未然に防ぐ効果があります。
駐車場には死角も発生しやすいため、夜間の撮影もできる赤外線付きのものや超高感度カメラ、もしくは広角のカメラが望ましいとされているので、設置する場所や条件に応じて購入するカメラを比較検討することも必要です。
出入口
ホテル・旅館共に不特定多数の出入りがある場所のため、出入口の他に廊下やエレベーターホールも併せて監視できるように防犯カメラを設置します。音声も録音できるドーム型のカメラが使われることが多く、必要に応じてセンサーライト等を併用しても良いでしょう。出入口に設置することで、カメラの存在を気付かせ威嚇する効果もあります。
また、送迎バスや宿泊役の到着を確認する目的でも使用できるため、接客サービスの向上を図ることも可能です。
事務所
事務所は、個人情報が管理されていることが多い場所です。機密情報の漏洩は施設側の信用を落とすことにもなりますので、ここでの防犯カメラ設置は必須といえます。事務所には個人情報の他にも金庫などの貴重品が置かれているので、それらが不正に持ち出されないよう監視する目的としても使用します。
大広間
大広間に防犯カメラを設置する目的は、主にトラブル防止や犯罪の証拠撮影です。しかし、カメラを通じて料理の提供タイミングを計ったり、宿泊客の異変をすぐさま察知できるなど、接客面においても防犯カメラは非常に役立ちます。
従業員の接客スキルの向上の面、防犯の面とどちらの面においてもメリットがあると言えるでしょう。
レストラン
大広間と同じく、ホテルのレストランではトラブル防止以外にも接客の面で防犯カメラを役立てることができます。また、レストランでは窃盗や異物混入などの犯罪が想定されるため、怪しい人物がいないか監視をするのにも有効です。トラブルに対して早めに対処することで、施設の信頼の向上にも繋がります。もちろん前述のように接客面でも設置のメリットがあるので、積極的に設置を進めたい場所のひとつです。
ロビー
ホテルのロビーに監視カメラを設置する場合、ロビー全体およびカウンター全体をカバーし、お客様対応の様子を広く撮影できるようにすることが求められます。またロビーでは、宿泊客同士や施設スタッフとのトラブルも起こり得ます。それらの様子や経緯を正確に記録するうえでも防犯カメラが有効となります。
また、監視カメラがあれば、見られているという意識が従業員の中に芽生え、業務態度に緊張感をもたらします。その結果、接客に良い影響を与えることができます。
ゴミ置き場
ホテルや旅館のゴミ置き場は人目に付かない場所にあることが多いため、不法投棄の恐れがあります。ホテルや旅館では食べ物等の廃棄物がたくさん発生しますが、そこへ関係者以外の人が自宅で出たゴミを紛れ込ませるケースが多いようです。常時誰かがいて見張ることはなかなか難しいので、防犯カメラによる監視が得策とされます。
エレベーター
他人と乗り合わせるエレベーターもまた、トラブルが起きる確率が高い場所です。わずかな時間とはいえ、他人と密室にいることを不安に感じる人も多いでしょう。
エレベーターに監視カメラを設置すれば、犯罪の抑止だけでなく、宿泊客に安心感を与えることができます。近年では女性や子どもがトラブルに巻き込まれることも多いため、防犯カメラを設置して犯罪行為を未然に防ぎましょう。
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