監修者
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目次
防犯カメラのリース・レンタル・購入の違い
防犯カメラを導入する際、主に「リース」「レンタル」「購入」の3つの方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、自社に最適な方法を選ぶことが大切です。特に、防犯対策を強化したい企業や店舗にとって、コストやメンテナンスの面でも導入方法は慎重に検討するべきポイントとなります。
本記事では防犯カメラのリース・レンタル・購入の違いについて解説していきます。
防犯カメラの導入方法の違い
それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しながら解説します。
リース契約
リース契約とは、リース会社に月々のリース料金を支払うことで、防犯カメラを一定期間(一般的に5〜7年)借り受ける方法です。
リース会社が、利用者が指定した防犯カメラを販売・設置業者から購入し、リース会社から利用者に貸し出します。
この方法の大きな特徴は、導入時に高額な初期投資(購入費用)が不要な点です。購入する場合はカメラや録画機器、設置工事費などの費用が一括で発生しますが、リース契約では月々の支払いのみで導入できるため、資金繰りに余裕を持たせながら防犯対策を強化できます。
契約満了時には、機器を返却する、同じ機種を再リースする、新しい契約を結んで機器を入れ替える、の3つから選べます。
ただし、保守やメンテナンスは別途契約が必要で、契約満了後も機器の所有権はリース会社に残ります。
メリット
初期費用がかからず、導入しやすい
リース契約では、防犯カメラの購入費用が不要なため、一括購入のように高額な初期投資をする必要がありません。これにより、資金に余裕がない企業でも、必要な防犯対策をすぐに導入できます。特に、多数のカメラを設置する場合や高性能な機器を導入する際には、リースのメリットが大きくなります。
会計処理が簡単で、全額を経費計上できる
リース料金は、会計処理上「経費」として計上できるため、固定資産として管理する必要がありません。これにより、減価償却の手続きを行う手間が省け、会計処理がシンプルになります。また、固定資産税の対象外となるため、財務負担を軽減できる点も大きなメリットです。
動産保険が適用されるケースがある
リース契約には、火災や盗難などの偶発的な事故に対する動産保険が含まれていることがあります。これにより、万が一のトラブルが発生した場合でも、利用者が全額を負担することなく機器を修理・交換できる可能性があります。ただし、保険の適用範囲や条件は契約ごとに異なるため、補償内容を事前に確認することが重要です。
デメリット
契約期間が長く、途中解約時に違約金が発生するリスクがある
リース契約は通常、5~7年の長期契約となるため、途中で解約したい場合には違約金が発生することがあります。企業の経営状況や防犯ニーズの変化により、機器が不要になった場合でも契約満了までは費用がかかるため、契約前に事業計画と照らし合わせて慎重に判断することが求められます。
契約満了後も機器を所有できず、返却が必要
リース契約では、防犯カメラの所有権はリース会社にあるため、契約が満了すると機器を返却しなければなりません。長期間使用する場合、結果的に購入するよりも高額なコストがかかる可能性があるため、長期利用を想定する場合は購入とのコスト比較を行うことが重要です。
信用審査が必要で、契約できない場合がある
リース契約を結ぶ際には、利用者の財務状況に基づいた信用審査が必要となります。企業の経営状況によっては審査に通らず、契約ができない可能性があります。
購入よりも総コストが高くなる可能性がある
リース契約は初期費用を抑えられるメリットがありますが、購入に比べて総支払額が高くなる可能性があります。契約期間が長くなるほど、その差は大きくなるため、長期利用を想定する場合は購入と比較することが重要です。
レンタル契約
レンタル契約は、レンタルを提供する会社からカメラを借り受け、契約期間中は定められた料金を支払いながら使用します。契約終了後は機器を返却するため、長期的な保管や管理の手間がかかりません。契約期間は数日から数年と幅広いですが、主に短期間のイベントや工事現場、臨時の防犯対策など、一時的な利用に適しています。
レンタル契約には、カメラ本体だけでなく、録画機器や設置に必要なアクセサリーが含まれる場合もあります。また、多くのレンタルサービスでは、メンテナンスや故障時の対応がセットになっているため、万が一のトラブル時も安心して利用できます。
一方で、契約内容によっては利用できる機種が限られることがあるため、必要な機能や性能を事前に確認することが重要です。
メリット
短期間から利用できるため、一時的な導入に適している
レンタルは、数日から数カ月といった短期間の利用に適した契約形態です。イベントや展示会、工事現場、仮設オフィスなど、一時的に防犯カメラが必要な場面に最適です。また、事業の試験運用や新規オープン前の暫定的な導入にも適しており、必要な期間だけ利用できる点が大きな魅力です。
メンテナンスや故障対応が契約に含まれていることが多い
多くのレンタル会社では、契約期間中に発生した故障や不具合に対し、無償または低額で修理や交換を行うサービスが付帯されています。これにより、突然の機器トラブルが発生しても、追加の出費を抑えながらスムーズに対応できます。
ただし、契約内容によっては一部の修理が対象外となる場合があるため、事前に保証範囲を確認することが大切です。
機材の返却が可能なため、不要になった後の処分が不要
購入した場合、機器が故障したり不要になった際に廃棄や売却の手続きが必要ですが、レンタルならば契約終了と同時に返却するだけで済むため、保管や処分といった負担が発生しません。
初期費用がほぼかからず、導入のハードルが低い
レンタル契約では、防犯カメラ本体の購入費用が不要なため、初期投資を抑えながら導入できます。多くのレンタルプランでは、設置費用や設定費用も込みになっている場合があり、初めて防犯カメラを導入する企業でも手軽にスタートできます。
信用審査なしで、すぐに利用を開始できる
リース契約の場合は信用審査が必要ですが、レンタル契約では多くの場合、審査なし、または簡易的な審査で申し込みが可能です。そのため、急ぎで防犯カメラを導入したい場合や、設立したばかりで審査に通りにくい企業でも、スムーズに契約を進められます。
デメリット
長期間の利用では、リースや購入より割高になる可能性がある
レンタルは短期間の利用を前提とした契約のため、長期間(数年以上)にわたって利用すると、総額がリースや購入よりも高額になります。長期的に防犯カメラを使用することが前提の場合は、購入やリースのコストと比較して慎重に選ぶことが重要です。
選べる機種や機能が制限されることがある
レンタル契約では、レンタル会社が提供する機種の中から選ぶ必要があるため、最新の高性能カメラや特定の機能を備えた機種を導入できない場合があります。防犯ニーズに合った機能が搭載されているかどうか、事前にレンタル会社が保有している機種を確認しておくことが大切です。
購入
購入とは、防犯カメラの本体を一括または分割払いで購入し、自社の資産として完全に所有する方法です。リースやレンタルとは異なり、契約期間の縛りがなく、導入後は自由に運用できます。特に、長期間にわたって使用する予定がある場合には、リースやレンタルよりもコストを抑えられる可能性が高いため、経済的な選択肢として有効です。
また、購入したカメラは企業の所有物となるため、使用期間や設置場所の変更、設定のカスタマイズも自由に行うことができます。さらに、メーカーや機能の制約がないため、用途に合わせた最適な機器を選択できる点も大きなメリットです。
メリット
契約期間の制約がなく、自由に利用できる
リースやレンタルとは異なり、契約期間の縛りがないため、自社の状況に応じて柔軟に運用できます。必要に応じて長期間利用できるだけでなく、不要になった場合には自由に撤去・処分できるのが特徴です。
カメラの機能やメーカーを自由に選べる
購入の場合、自社のニーズに合わせて最適なカメラを自由に選ぶことができます。メーカーや機能の制約がなく、高解像度、防水・防塵機能、AI分析機能など、必要な性能を備えた機種を選択可能です。
長期間利用する場合、リースやレンタルよりも総コストが抑えられる可能性がある
購入は、リースやレンタルと比較して、長期間使用する場合にコストを抑えられる可能性があります。リースやレンタルでは月額料金を支払い続ける必要がありますが、購入の場合は初期費用がかかるものの、継続的な支払いが不要です。
デメリット
最初にまとまった資金が必要
購入する場合、防犯カメラ本体の費用だけでなく、設置工事費や周辺機器の購入費用もかかるため、導入時の負担が大きくなります。特に、高性能・高機能な防犯カメラを複数台設置する場合には、まとまった資金が必要となるため、導入時のコストを慎重に検討する必要があります。
故障時の修理費用やメンテナンス費用が自己負担になる
レンタルの場合、契約にメンテナンス費用が含まれていることが多いですが、購入の場合は故障時の修理や定期メンテナンスが自己負担となります。長期間使用する場合、修理費や部品交換の費用が発生する可能性があるため、導入時だけでなく運用コストも考慮することが重要です。
会計処理が複雑で、固定資産税の計算が必要になる
防犯カメラの購入費用が一定額を超える場合、企業の固定資産として計上されるため、リースやレンタルよりも会計処理が複雑になります。また、固定資産税の対象となるだけでなく、法定耐用年数に基づいた減価償却を行う必要があります。
費用の相場
防犯カメラを導入する際には、「リース」「レンタル」「購入」の3つの方法があり、それぞれの導入形態によってかかる費用が異なります。初期費用の有無や月額料金、設置工事の費用、メンテナンス費など、比較すべきポイントが多いため、どの方法が自社にとって最適かをしっかりと検討することが重要です。
以下の表では、リース・レンタル・購入の費用相場をわかりやすく整理し、それぞれの違いを比較しやすいようにまとめました。
項目 | リース | レンタル | 購入 |
---|---|---|---|
初期費用 | なし | なし or 数千円(設置費用が別途かかる場合あり) | 30,000円~350,000円(1台あたり) |
月額料金 | 2,000円~10,000円(1台あたり) | 5,000円~15,000円(1台あたり) | なし |
工事費用 | 数万円(設置内容によって変動) | なし or 数万円(設置内容によって変動) | なし or 数万円(設置内容によって変動) |
メンテナンス費 | 年間10,000円~50,000円 | 契約内容に含まれる場合が多い(別途オプションの可能性あり) | 年間10,000円~50,000円 |
契約期間 | 5~7年 | 数日~1年程度 | なし |
購入の初期費用の内訳
購入時に必要となるおおまかな初期費用の内訳は、以下のとおりです。導入台数や設置環境、選ぶ機能などによって変動するため、あくまで目安としてご覧ください。
費用項目 | 相場 |
---|---|
カメラ本体(1台あたり) | 10,000円~200,000円 |
録画機器(レコーダー) | 10,000円~100,000円 |
モニター | 10,000円~50,000円 |
配線・設置アクセサリー・マウント部品費用 | 数千円~数万円 |
これらを合計すると、約30,000円~350,000円ほどの費用がかかる計算になります。より高性能な機種を選んだり、カメラ台数を増やしたりすると初期費用はさらに上がる場合があります。
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