翻訳サービスを利用する際に注意すべき3つのポイント
最近は機械翻訳がお手軽に使えるようになりましたが悩みどころはその精度。
本来伝えたい意味とは異なる伝わり方をしたり、不適切な表現になってしまったりとビジネス用途においてはまだまだ改良の余地が見られます。
そんな時にぜひとも検討したいのが人力による翻訳サービスです。
その名の通り機械のプログラムによる自動翻訳ではなく適切な資格を持った専門家によるサービスを受けられるものを指します。
翻訳会社に依頼すると文章のレベルやジャンルによって料金や納期が変わることがありますが、その精度は機械に比べると天と地ほどの差があります。
そのような便利なサービスではありますが数ある会社の中から1社を選ぶ際に注意しておかなければならない点があります。
余計な手間と経費をかけなくて済むよう、今回は業者を選定する際に是非とも注意しておきたい3つのポイントをその具体例とともに紹介します。
今後の会社選びの際に参考になれば幸いです。
用途によっては品質チェックを行うべき
翻訳を必要としている媒体の種類によっては面倒でも納品後に厳密な品質チェックを行う必要があります。
専門業者は皆プロが在籍していますが能力は人によってバラバラです。ジャンルによって訳し方が稚拙だったり不適切な表現をしてしまうことも考えられます。
例えばコンピューターマニュアルの翻訳を依頼する時を例に挙げてみます。
細かな項目が多く複雑な解説が並んでいますが、翻訳担当者がコンピューターにあまり精通しておらずマニュアルに書いてある単位を誤って訳してしまうことも想定されます。
それにより本来のマニュアルの意味をなさず、誤った情報を元にマニュアルが使われてしまうと場合によっては大きなトラブルに繋がることも考えられます。
担当者の間違いではなくとも、そのサービス独自の言い回しや表現がある場合は事前に担当者に伝えておきましょう。
後々の手間を省くだけでなく、翻訳会社とのトラブルも未然に防止することができます。
本来誤訳はあってはならないものですが、何がなんでも完璧な精度の仕上がりを期待するのであれば依頼する際に担当者の能力チェックをするべくいくつかサンプルを提出してもらい、事前確認が可能かどうか、さらに納品されたものが正しく作成されているかどうか品質チェックを行うべきです。
もしくは事前に少量の文章のみを発注し、その会社がどの程度の品質のものを納品するかを確認する手もあります。
二度手間になるかもしれませんが、クオリティを追求するのであれば一度検討してみてください。
翻訳の目的から単価と品質のバランスを考えどのプランで発注するかを決める
翻訳を手がける会社は多くあり、多種多様なプランが用意されています。
どれくらいの文量をどの程度の翻訳品質まで求めるのか、予算はどれくらいを考えているのか、期日はいつにするのかなどの条件によってプランが異なります。
会社によっては発注からものの30分で仕上げてくれるスピード翻訳や1,000ページのマニュアル翻訳をわずか5日で仕上げるサービスなど多岐に渡りますが、費用はそれ相応にかかります。
あくまで目安にしかすぎませんが、とにかくスピード重視の場合は原稿用紙1枚分で1万数千円など決して安いとはいえないかもしれません。
さらにこれらに翻訳精度証明書などをつけると追加で全体の数十%の割増になるなど上を見たらキリがないため、発注する内容と各社のプランとをよく比較検討して最適な翻訳会社を選ぶようにしましょう。
マニュアルや見積書など正確さが重要視されるものについては費用をかけてでもしっかりしたクオリティのものを求めるべきです。
メール文章や社内の連絡など、万が一多少言葉遣いに誤りがあっても大きなトラブルになり難いものはプランのレベルを落としてもいいかもしれません。
目的に応じて使い分けましょう。
訳文の用語の統一ができるか確認
発注する文量が多いと翻訳会社での担当者が複数人になることがありますが、同じ1冊のマニュアルだとしても担当者によっては言い回しが異なることが考えられます。
ある担当者は『コンピュータ』と表現し、別の担当者は『コンピューター』と表現するようなささいな違いであれば修正は容易ですが、『〜の機能は使われる」と『〜の機能を使うことができる』のように能動態と受動態での違いなど微妙な言い回しが異なると伝わり方の印象も変わり修正も困難です。
オーダーする際にあらかじめ同じ担当者に全て翻訳を依頼するか、もしくは複数人になる場合は特定の表現は統一して使って欲しいなど条件を細かく提示しておくことをオススメします。
そうでない場合、先ほどの品質チェックと同じ要領で翻訳が仕上がった後に全ての文章に目を通して確認する必要があるため時間と労力がかかってしまいます。
しかしながら文量が多く納期が短いことから複数人にならざるを得ないこともあります。また初めから複数人のスタッフによる分業しか受け付けていない翻訳会社があることも考えられるため、ある程度の用語のバラ付きは許容範囲として考えておくことも必要かもしれません。
あまり細かい注文を付けすぎると納期遅れや料金アップになってしまうため、譲れないポイントを絞って伝えておくと効果的です。
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