「捨て場」の意味
捨て場とは、解体で出た廃棄物を捨てる施設(処分場)を指す言葉です。
産業廃棄物の処分場(捨て場)には「中間処理施設」と「最終処分場」の2種類があり、それぞれで役割や目的が異なります。中間処理施設は、最終処分に向けて廃棄物を減容化(量を減らす)することを、最大の目的としています。具体的な工程としては、焼却、破砕、溶融、脱水、選別といったものがあり、さらに廃酸や廃アルカリを中和して安定化させたり、有害物質の除去や分解による無害化といったことなども行います。こうした処理を経た廃棄物は、リサイクルに回されるものを除き、最終処分場へと送られます。
一方、最終処分場は、中間処理施設での処理を経た廃棄物を、最終的に処分(埋め立てや海洋投棄)する施設になります。最終処分場には、「安定型最終処分場」「管理型最終処分場」「遮断型最終処分場」の3つがあり、それぞれ受け入れ可能な廃棄物が異なります。安定型最終処分場は、金属くずなど埋め立て後も状態が安定している廃棄物を、管理型最終処分場は、基準値以内の有害物質を含む汚泥などを、遮断型最終処分場は、基準値を超える有害物質を含む廃棄物を処理することができます。
通常、解体業者は工事で出た廃棄物を捨て場へ運搬し、処理を委託しますが、中には自社で捨て場を保有している業者もあります。そうした業者に工事を依頼すると、廃棄物処理費用を安く抑えられる場合があります。
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