「スクラップ」の意味
スクラップ(scrap)とは、「細切れにする」といった意味の英語ですが、解体工事で使われる場合には、金属製品の廃棄物を指すようになっています。
解体工事では、さまざまな廃棄物が排出されますが鉄や銅、アルミ、ステンレスといった金属くずも多く発生します。こうした金属くずは、産業廃棄物にも分類されますが、一方で有価物としても取引されます。金属くずはリサイクル率が非常に高く、90%以上がリサイクル可能なためです。
解体工事で出たスクラップは、ほとんどが専門の業者によって買い取られます。買い取り価格は素材によって異なり、また、それぞれの相場に応じて日々変動します。業者によって集められたスクラップは、圧縮や切断、破砕などの工程を経たのち、精錬によって不純物を取り除き、再び金属製品として販売されることになります。
スクラップの買い取りによって生じた利益は、通常解体費用に還元されます。見積書でも、その分の項目が記載されていることがあります。見積りの記載は解体業者によってさまざまですが、「有価物買い取り」「廃棄物処分費」などとして、買い取り金額が明記されています。建物に価値の高い金属が多く含まれるほど、解体費用も安く抑えられることになります。
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