「分筆(ぶんぴつ)」の意味
分筆とは、1つの土地を2つ以上に分けることを言います。
筆(ひつ)とは登記上の土地の単位のことで、1つの土地は1筆(いっぴつ)、2つの場合は2筆(にひつ)になります。分筆とは逆に、2つ以上の土地を1つにまとめることを、「合筆(ごうひつ)」と呼びます。
分筆を行う目的はいろいろありますが、主なものとしては土地の一部を売却する場合や、共有地をそれぞれ単有の土地に分ける場合、相続した土地を相続人同士で分ける場などがあります。他にも、異なる地目が混在する土地の登記記録を、現状に合わせたものにする場合や、固定資産税の節税目的といった場合もあります。分筆された土地は新しい地番が割り振られ、登記記録が作成されます。また、その土地の地図等の図面にも、新たな境界線が加えられます。
分筆を行うには分筆登記が必要ですが、それには隣地との境界を確定しておくことが前提になります。境界確定は、現地の測量や隣地所有者の立ち合いと承認などを経て行われるため、着手してから終了まで数ヵ月程度かかるのが通常です。
分筆に際して、その土地に別の所有者の建物が建っていた場合、例え空き家であっても、勝手にその建物を解体することはできません。ですので、解体業者に依頼する前に、建物所有者へ解体の承認を求める必要があります。
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