「小運搬(こうんぱん)」の意味
解体における小運搬とは、工事によって出た廃棄物を、近辺に停めたトラックまで人力で運ぶ作業を言います。場合によっては、小型のフォークリフトを使う場合も小運搬と呼ぶことがありますが、一般的には、手作業による運び出しを小運搬と言うことが多くなっています。
解体現場で発生した木材やコンクリートの破片等の廃棄物は、大型トラックなどで処理施設へ運ばなくてはなりません。この時現場の道が広く、大型車両の搬入が容易な場合であれば、重機を用いてそれらを積み込むことができます。しかし、住宅が密集する地域においては、土地が狭い上に道路も狭小なため、現場へのトラックや重機の搬入が困難な場合も多くあります。このような場合、解体業者は、小運搬による廃棄物の運び出しを行わざるを得ません。
さらに、こうした小運搬が必要な解体現場では、前述のように重機の搬入も難しいため、手壊しによる解体が行われることが多くなっています。その場合、手作業による工事から工期が長くなり、また人件費も嵩むため、解体費用が割高になるケースが一般的です。こうしたように、現場周辺の道路状況などは解体費用に大きく関係してくるため、見積もりの際は現地調査に立ち会い、工事方法などについて詳しい説明を受けておく必要があります。
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