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法人でパソコンを導入する際、一括購入とリースのどちらが良いのか迷うことが多いのではないでしょうか?リース契約を活用すれば、初期費用を抑えつつ、定期的に最新機種へ切り替えることが可能になります。しかし、契約期間や支払い条件など、事前に把握すべきポイントも多くあります。
この記事では、法人向けパソコンリースの仕組み、メリット・デメリット、リースとレンタルの違い、契約の流れや相場について詳しく解説します。リース契約を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
リースの概要
法人がパソコンを導入する際、リースは、一括購入とは異なる資金調達手段の一つです。特に、大量導入時の初期費用を抑えられる点が魅力で、多くの企業で活用されています。以下では、リースの仕組みと法人にとっての利点を解説します。
リースとは?
そもそもリースとは、リース会社がパソコンなどの機器を購入し、その機器を法人に貸し出す契約形態を指します。法人側は、契約期間中に毎月(または一定のサイクルで)リース料を支払うことで、機器を使用できます。
リースのメリット
導入費用を大幅カットできる
パソコンを一括購入する場合、導入時にまとまった資金が必要になります。しかし、リースなら月々の支払いで済むため、初期費用を大幅に抑えることができます。
例えば、10台のパソコンを一括購入すると100万円以上かかることもありますが、リースなら毎月の支払いを分割できるため、資金の負担を分散できます。
資産計上なし!会計処理がラクに!
リース料は毎月の支払いを経費として計上できるため、財務管理がしやすくなります。
一括購入の場合、パソコンは「資産」として扱われ、減価償却の手続きが必要ですが、リースなら毎月の費用として処理できるため、会計処理がシンプルになります。これにより、予算計画が立てやすく、資金の管理もスムーズになります。
最新機器の導入が可能
急速に進むITの進化の中では、パソコンの性能向上も早く、数年で最新機種との差が大きくなることも珍しくありません。一括購入の場合、古くなったパソコンを買い替えるには新たなコストが発生しますが、リースなら契約期間終了後にスムーズに最新機種へ入れ替え可能です。これにより、常に最適なパフォーマンスのパソコンを使用でき、業務の生産性向上にもつながります。
故障時も安心
リース契約には、メンテナンスや修理のサービスが含まれることが多く、万が一パソコンが故障しても、対応先が明確でスムーズに修理や交換が可能です。これにより、従業員が故障対応に追われることなく、本来の業務に集中できるため、業務効率の向上につながります。
また、修理費用がリース料金に含まれているケースもあり、突発的な出費を抑えられるのも大きなメリットです。
パソコン処分も簡単
一括購入したパソコンは、使用後に廃棄処理やリサイクルの手続きが必要ですが、リースなら契約終了後に返却するだけで済みます。
さらに、リース会社がデータ消去を対応する場合もあるため、情報漏洩リスクを抑えられるのも大きなメリットです。手間や処分費用をかけずに、安全にパソコンを入れ替えられます。
リースのデメリット・注意点
法人向けパソコンリースには多くのメリットがありますが、導入する前に注意すべきポイントもあります。以下では、デメリットや注意点を解説します。
総支払額が割高になる可能性
リース契約は、毎月のリース料を支払う形になりますが、長期間利用すると総支払額が購入より高くなることがあります。特に、リース契約の期間が長くなるほど、支払う金額が累積し、結果的に一括購入した場合よりも高額になるケースがあります。
契約前にリース料の合計額と購入価格を比較することが重要です。
契約期間中の解約が難しい
リース契約は途中解約が基本的にできない、または違約金が発生する場合が多く、契約期間中にパソコンが不要になった場合でも、契約を継続する必要があります。事業の縮小や従業員の退職などでパソコンの台数を減らしたくなった場合でも、契約満了まで支払いを続ける義務が発生します。
契約前にリース期間を慎重に検討する必要があります。
自由にカスタマイズできない可能性がある
リースで提供されるパソコンは、カスタマイズやハードウェアの変更が制限されているケースがあります。例えば、メモリの増設やストレージの変更が必要になった際に、勝手に改造すると契約違反になることもあります。
事前にリース会社と仕様の確認を行うことが重要です。
契約満了後の対応を事前に確認する必要がある
リース契約が終了すると、パソコンを返却する、再リース(契約延長)する、新しい機種に切り替えるといった選択が必要になります。ただし、契約内容によっては買い取りができない場合があり、必ず返却しなければならないケースもあるため、事前に確認が必要です。
リースとレンタルの違い
パソコンを法人で導入する際、リースとレンタルのどちらを選ぶべきか迷うことがあります。リースは長期間の利用に適しており、月々のコストを抑えながら導入できるのが特徴です。一方、レンタルは短期間の利用や急な需要に対応しやすく、契約の柔軟性が高いというメリットがあります。
どちらを選ぶべきかは、利用期間やコスト管理の方針によって異なります。以下で、リースとレンタルの違いを比較し、それぞれの特徴や適したケースについて解説します。自社にとって最適な導入方法を選ぶための参考にしてください。
契約期間の違い
リースは3~5年の長期契約が基本で、長期間の利用に適しています。一方、レンタルは1日~数か月単位の短期間契約が可能で、期間が短いほど柔軟な利用ができます。
契約満了時の扱い
リースは契約満了後に返却・再リース・買い取りの選択肢があります。レンタルは基本的に返却のみで、買い取りの選択肢はほとんどありません。
費用の違い
リースは月額リース料が比較的安く、長期利用向きです。レンタルは1日あたりの料金が割高ですが、短期間の利用ならコストを抑えられることがあります。
メンテナンスやサポートの違い
リースは保守が含まれないことが多く、修理対応は別途契約が必要な場合があります。レンタルは故障時の修理や交換をレンタル会社が対応するケースが多く、手間がかかりません。
契約の柔軟性の違い
リースは途中解約が難しく、違約金が発生する場合があります。レンタルは不要になったらすぐ返却可能で、契約の柔軟性が高いのが特徴です。
リースと購入の比較ポイント
法人がパソコンを導入する際、「リース」と「購入」のどちらを選ぶべきかは、企業の財務状況やIT活用方針によって異なります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、導入時のコスト、運用の柔軟性、長期的な費用などを比較しながら最適な方法を選ぶことが重要です。
ここでは、リースと購入の主な違いを比較し、それぞれの選択肢が適しているケースを解説します。
初期コストの違い
- リース:初期費用が不要または少額で済み、月々のリース料を支払う形になるため、資金繰りがしやすい。
- 購入:導入時にまとまった資金が必要だが、長期的なコストはリースより安くなる場合が多い。
短期間で資金の負担を抑えたい場合はリース、一括で支払えるなら購入が有利。
総コストの違い
- リース:長期間リースを続けると、支払総額が購入費用を上回ることが多い。
- 購入:購入したパソコンを長く使えば使うほど、コストパフォーマンスが良くなる。
短期間での入れ替えならリース、長期間使うなら購入がコスト面で有利。
資産計上の違い
- リース:リース機器は法人の資産にならないため、経費として処理できる。
- 購入:購入したパソコンは資産として計上し、減価償却を行う必要がある。
会計処理をシンプルにしたい場合はリース、資産として管理する場合は購入が適している。
最新機種の導入しやすさ
- リース:リース契約が終了すれば、スムーズに最新機種へ入れ替え可能。
- 購入:購入すると、古くなったパソコンも使い続けることが多く、処分するにも費用や手間がかかる。
定期的に最新機種を導入したいならリース、一台を長く使うなら購入が適している。
故障・メンテナンスの対応
- リース:契約によりメンテナンスや修理が含まれることが多く、サポートを受けやすい。
- 購入:メーカー保証はあるが、修理や保守は基本的に自社対応となるため、追加費用やIT担当者の負担が発生する。
サポートを重視するならリース、自由に修理・運用できるなら購入が有利。
柔軟性の違い
- リース:契約期間中の解約が難しく、途中で不要になっても一定期間の支払い義務が発生する。
- 購入:購入後は自由に使えるため、不要になった場合は処分や買取(売却)も可能。
事業の変化に対応しやすいのは購入、安定した運用を想定するならリース。
リース契約の流れ
リース契約には、機器の選定から契約内容の確認、導入後の運用、契約満了後の対応まで、いくつかのステップがあります。ここでは、パソコンリースの一般的な流れを解説します。
必要なパソコンの選定と見積もりの取得
まず、業務に適したパソコンの機種やスペック、台数を決定します。この際、メーカーや販売会社から見積もりを取得し、詳細な情報を集めます。
リース会社への見積もり依頼
選定したパソコンの見積もりをもとに、リース会社にリース料の見積もりを依頼します。リース期間や支払い方法など、条件を伝えて見積もりを受け取ります。
リース契約の締結
リース会社から提示された見積もり内容に納得したら、リース契約を締結します。契約内容には、リース期間、月額リース料、保守・修理対応、契約終了時の取り扱いなどが含まれます。
パソコンの発注と納品
リース会社は、契約に基づき販売会社にパソコンを発注します。その後、パソコンが指定の場所に納品されます。
検収作業
納品されたパソコンが、注文通りの仕様で正常に動作するかを確認します。問題がなければ、検収完了の証明書をリース会社に提出します。
リースの開始
検収が完了すると、リース契約が正式に開始されます。以降、契約に従って月々のリース料を支払います。
契約期間中の対応
リース期間中にパソコンが故障した場合、契約内容に応じて保守・修理の対応依頼を行います。
契約終了時の対応
リース期間が終了したら、パソコンをリース会社に返却します。返却時には、データの消去や原状回復が求められるため、事前に対応を計画しておくことが重要です。
リース費用の相場
法人向けパソコンのリース費用は、機種のスペックや契約期間、リース会社のプランによって異なりますが、一般的な相場は月額2,000円~7,000円程度です。
基本的な価格の目安
契約内容にもよりますが、カスタマイズや周辺機器の追加が可能なケースもあります。また、リース費用には本体価格のほかに、メンテナンス費用やサポートサービスが含まれることがあり、契約期間が長いほど月額費用が抑えられる傾向があります。
リース期間別の相場
短期間の契約では1カ月あたりのコストが高くなりますが、長期間の契約では1台あたりの費用が安くなるため、長期運用を前提とする場合は3年~5年契約のほうがコストメリットがあります。
リース費用を比較する際は、総支払額やサポート内容、契約終了後の取り扱い(返却・再リース・買い取りの可否)などを考慮し、自社のニーズに合ったプランを選ぶことが重要です。
一般的なリース期間
パソコンのリース期間は、一般的に1年・3年・5年の契約が多く、企業の利用目的やコスト管理の方針に加え、法定耐用年数やIT環境の更新サイクルも考慮して選ぶことが重要です。
法定耐用年数とリース契約の関係
法人向けパソコンの法定耐用年数は4年と定められており、会計処理の観点からも3年~5年のリース契約が一般的です。法定耐用年数に合わせることで、リース終了時に適切な資産管理がしやすくなります。
IT環境の更新サイクルも考慮
OSやソフトウェアのバージョンアップ頻度も、リース期間を決めるうえで重要な要素です。業務で使用するソフトウェアが頻繁にアップデートされる場合、長期間のリースではスペック不足に陥るリスクがあります。最新の業務環境を維持するためには、3年のリース更新がバランスの良い選択とされています。
リース期間の選び方のポイント
リース期間を選ぶ際は、法定耐用年数・IT環境の更新サイクル・コストバランスを総合的に考慮し、自社の運用計画に合った契約を結ぶことが大切です。特に、3年契約はパソコンの性能やソフトウェア更新との相性が良く、安定した運用が可能なため、多くの企業で採用されています。
リース契約するなら知っておきたい動産保険
パソコンをリースする際は、万が一の故障や盗難に備えるために「動産保険」への加入を検討することが重要です。リース契約ではパソコンの所有権はリース会社にあるため、契約者(法人)は借りている機器を適切に管理し、万が一のリスクに備える責任を負います。
動産保険は、火災・水漏れ・盗難・破損などによる損害を補償する保険であり、リース契約時にリース会社から加入を推奨されることが一般的です。契約内容によっては、リース料金に動産保険の費用が含まれている場合もありますが、含まれていない場合は別途加入が必要になることもあります。
動産保険を利用することで、予期せぬ事故や災害による修理費用・交換費用の負担を軽減でき、業務の継続性を確保しやすくなります。リース契約を結ぶ際は、保険の適用範囲や補償内容を確認し、万が一のリスクに備えた契約を選ぶことが大切です。
よくある質問
Q: 1台だけリースすることは可能ですか?
A: はい、1台からリースできるリース会社もあります。ただし、リース会社によって契約条件が異なるため、最低契約台数の制限があるかどうかを確認することが重要です。
Q: 個人事業主(フリーランス)でもリース契約できるのか?
A: 可能ですが、法人よりも審査が厳しくなる場合があります。リース会社によっては、開業から一定期間以上経過していることや、安定した収益があることを条件にしている場合もあります。契約を希望する場合は、事前にリース会社に確認することをおすすめします。
Q: リース契約時に審査はありますか?
A: はい、リース契約には信用審査があります。企業の財務状況や支払い能力を確認するため、決算書や事業計画書の提出を求められることが一般的です。
Q: ソフトウェアのインストールは自由にできますか?
A: ほとんどの場合、ソフトウェアのインストールは可能ですが、契約によって制限があることもあります。特にOSの変更やハードウェアの改造は制限されるケースが多いです。
Q: リース契約では周辺機器(マウス・キーボード・モニター)も含められますか?
A: はい、周辺機器もリース契約に含めることが可能です。ただし、パソコン本体と異なり、リース対象にならないものもあるため、リース会社に確認が必要です。
Q: 故障した場合、修理費用は誰が負担しますか?
A: 保証内容によりますが、リース会社が提供する保守サービスに加入している場合は、無償で修理を受けられることがあります。未加入の場合は、企業側で修理費用を負担する必要があります。
Q: リースしたパソコンを海外の出張先や支社で使用できますか?
A: 契約によりますが、海外使用を禁止しているリース会社もあります。また、海外での故障対応やサポートが受けられない場合もあるため、事前にリース会社に確認することが重要です。
Q: 契約終了時、パソコン内のデータはどう処理されますか?
A: 企業側でデータ消去を行い、初期化して返却するのが一般的です。リース会社によっては、データ消去サービスを提供している場合もありますが、別途費用がかかることがあります。
Q: 途中で契約を解除した場合、どのくらいの違約金が発生しますか?
A: 契約残期間分のリース料金が請求されるケースが多いです。一部のリース会社では、違約金を抑えられるオプションも用意されているため、契約時に確認することが重要です。
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