WEBマーケティングの手法と特徴
ホームページやSNSを通じ、企業と一般ユーザーとの距離がどんどん近くなる中、WEBマーケティングの重要性はますます大きくなっています。WEBマーケティングとは、ごく大づかみに言えばインターネットを利用して行うマーケティング活動のことですが、詳しい内容についてはあまり知らないという人が大半でしょう。一口にWEBマーケティングと言っても、実際に行われる施策にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴について知っておくことは、効率的なWEBマーケティングを行う上で重要です。今回は、WEBマーケティングの手法の種類と特徴について、詳しく解説していきましょう。
WEBマーケティングの手法①コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、文字通りコンテンツを通じてユーザーに訴えかけていくというWEBマーケティングの手法ですが、もちろんどんなコンテンツでも良いというわけではありません。あくまでもユーザーにとって価値があり、興味を引く内容であることが第一となります。つまり、商品やサービスについて一方的に説明・宣伝するのではなく、ユーザーの悩みや疑問を解決するようなコンテンツによって信頼関係を築き、間接的に売り上げにつなげようというのがコンテンツマーケティングの考え方です。この場合のコンテンツとは、動画やブログなど特定のメディアではなく、どんなフォーマットでも、一貫してユーザーの興味や関心を引くようなものを言います。コンテンツマーケティングは、従来のような一方向のマーケティングではなく、ユーザーと友好的な双方向の関係が構築できるということから、近年注目が集まっています。
WEBマーケティングの手法②.ソーシャルメディアマーケティング
ソーシャルメディアマーケティングとは、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアを利用したWEBマーケティングの手法になります。企業がSNSを活用する利点はいくつかありますが、例えば、「素早く情報を発信できる」「情報が広まりやすい」「自社に対する親近感を高めやすい」などがその代表的なところです。企業はSNSで情報を発信することにより、商品・サービスの宣伝やキャンペーンの告知ができるだけでなく、直接宣伝に結びつかないような話題を投稿することでも、ユーザーの関心を集められるというメリットがあります。こうしたSNSを通じたユーザーとのコミュニケーションにより、話題を広め、且つ自社のファンを増やしやすくなるため、積極的に取り組む企業も多くなっています。
WEBマーケティングの手法③バイラルマーケティング
簡単に言うと口コミを利用したWEBマーケティングのことですが、この場合の口コミは、主にSNSを用いたものを指します。SNSを宣伝媒体として利用することはソーシャルメディアマーケティングと同様ですが、バイラルマーケティングの場合、その情報の拡散力に特化している点が特徴となっています。「バイラル」という言葉には「ウイルスのような」といった意味があり、情報がまさにウイルスのように広まっていく様を表しています。具体的には、思わず笑ってしまうような動画や、目を奪われるような画像など、人に知らせたくなる投稿をすることによって情報を広めようというのが、バイラルマーケティングの主眼になります。メリットとしては、比較的コストがかからず、アイデア次第で思わぬ反響を呼び起こせるという点があります。しかし、成功すれば大きな宣伝効果がある一方、まったく反響が無かったり、逆に拡散しすぎてしまうこともあるなど、コントロールしづらいという難点もあります。
WEBマーケティングの手法④オウンドメディアマーケティング
オウンドメディアマーケティングとは、企業がホームページなどのWEBサイトを使って行うWEBマーケティングの手法になります。企業が独自のメディアを使い、商品やサービスの宣伝に捉われず、幅広い情報を発信していこうというのが狙いとなっています。この点はコンテンツマーケティングとも重なりますが、そちらがSNSによる発信も含むのに対し、オウンドメディアマーケティングはWEBサイトが主体という違いがあります。サイトを運営することで、SNSでは伝えきれない分量の情報も発信することができ、ユーザーとのより深い関係を築きやすくなります。一方で、運営には比較的時間と労力が必要になるというデメリットもあります。
WEBマーケティングの手法⑤ブログマーケティング
オウンドメディアマーケティングとほぼ同じとも言えますが、ブログを使って情報を発信していこうというのがブログマーケティングのやり方になります。ブログとは、簡単に説明するとインターネット上の日記のようなものですが、読者からのコメント投稿やトラックバック、RSSの自動作成機能などが付いており、ユーザーと相互コミュニケーションが図れるようになっています。ブログを利用するメリットは、何よりもホームページに比べ、格段に運営が簡単という点にあります。記事の更新もデザインの変更も比較的簡単に行うことができ、頻繁にまとまった情報を発信しやすくなります。こうした特性によって、ユーザーと密度の濃いコミュニケーションを取ることができ、コアなファンを増やしやすいWEBマーケティングとなっています。
WEBマーケティングの手法⑥口コミマーケティング
こちらはバイラルマーケティングも含まれますが、文字通り口コミによるWEBマーケティングを指します。SNSを使うか、あるいは他の方法によるかでバイラルマーケティングとバズマーケティングに分かれますが、話題性のあるコンテンツの発信によって、商品やサービスをプロモーションしていくという仕組みは同じです。半ば自然発生的に広まる口コミは、企業による押し付けといった感覚がないため、多くのユーザーを取り込みやすいというメリットがあります。その一方で、前述のように意識的に効果をコントロールできないため、期待したような結果が得られないことも少なくありません。
WEBマーケティングの手法⑦バズマーケティング
バズマーケティングは、前述のように口コミマーケティングの一種にあたるWEBマーケティングです。「バズ」は蜂の羽音や機械のうなりを指す言葉ですが、ここではうわさ話に熱中する群衆のざわめきを表しています。バイラルマーケティングと同じ意味で使われることもありますが、口コミの広め方において若干異なる部分もあります。バイラルマーケティングが、主にSNSなどを使ったインターネット上の宣伝に限定されるのに対し、バズマーケティングはネット以外の方法も含まれているという特徴があります。バズマーケティングの例としては、有名人や、特定の層に強い影響力のある人のコメントを通じ、ブランドの話題を広めるといったものがあります。
WEBマーケティングの手法⑧ステルスマーケティング
ステルスマーケティングの「ステルス」とは、「身を隠す」「密かに行動する」などの意味があります。このWEBマーケティングは、企業が自らは表に出ず、あくまで有名人などの第三者が自発的に商品やサービスを紹介するという形を取ります。しかし、実際には企業によるプロモーションの一環であり、第三者を表に立てることにより、コメントに客観性を持たせて商品・サービスへの信用を高めさせる狙いがあります。表面的には企業の姿が見えないことから、ステルスの名前が付けられています。近年「ステマ」の呼び名で話題となっており、宣伝であることを隠す宣伝手法のため、モラルに反するとみなされることがほとんどです。現在日本では罰則などはありませんが、発覚すると問題化し、ブランドイメージも大きく損なわれる恐れのあるマーケティング法となっています。
WEBマーケティングの手法⑨インフルエンサーマーケティング
現在は、YouTubeやインスタグラムなどのWEBメディアで活動し、膨大な数のフォロワーを獲得している人が多くいます。そうした人々を「インフルエンサー」と呼びますが、インフルエンサーマーケティングはこうした人たちと企業が提携し、自社製品を紹介してもらおうというWEBマーケティングの手法になります。インフルエンサーはフォロワーに対する絶大な影響力を持っており、企業は彼らとコラボレートすることで、そうしたフォロワー達にリーチできるというメリットがあります。また、インフルエンサーは芸能人ではなくあくまで一般人であるため、ユーザーとの心理的な距離が近く、その分信頼されやすいという特徴もあります。そのため、ユーザーの購買欲を煽りやすく、売り上げにつなげやすいというメリットも大きくなっています。
WEBマーケティングの手法⑩コミュニティマーケティング
コミュニティマーケティングとは、商品やブランド、あるいは企業自身を中心として、その周囲にユーザーの集まりを形成するWEBマーケティングを言います。ユーザー同士のコミュニティを作り、ミーティングやオフ会などを行うことによってプロモーションにつなげていくことから、この名前が付いています。こうしたファンによるコミュニティを作ることで、彼らの積極的な意見を引き出し、それをフィードバックさせることができます。元々その商品やブランドに関心の高い人たちが集まっているため、活発な意見交換がされやすく、そこから有益な情報が得やすいというメリットがあります。また、ファンを集団としてまとめることにより、一層熱気を高めることができ、盛り上がりを外部へ波及させる効果も期待できます。既存のファンだけでなく、周囲の見込み客にもアピールしやすくなるでしょう。
WEBマーケティングの手法⑪エバンジェリストマーケティング
「エバンジェリスト」とは、キリスト教における伝道者を意味する言葉です。この場合では、商品やサービスを世の中に広める、文字通り伝道者の役割を果たす人を言います。WEBマーケティングにおけるエバンジェリストの存在は、近年大きくクローズアップされるようになっており、会社内に専門の役職を設けるところも少なくありません。特にIT業界では、社内外でエバンジェリストを育成しようとする動きが活発になっています。エバンジェリストの具体的な活動としては、講演会や企業訪問を行ってプレゼンテーションしたり、イベントでパネリストとして登壇するなどがあります。エバンジェリストによる分かりやすい技術解説や、使い方の説明により、その商品やサービスの魅力を顧客企業や一般ユーザーに普及させやすくなるというメリットがあります。
WEBマーケティングの手法⑫コーズマーケティング
コーズマーケティングとは、ある商品やサービスの利用を呼びかけることで、社会的貢献と企業利益の両方につなげることを目的としたものを言います。「コーズ(Cause)」の意味は社会的な大義といったもので、病気や貧困などの社会的諸問題に対し、救済や意識の向上を図る狙いがあります。例えば、ある食品を買うと、その収益の一部がボランティア団体に寄付されるなどの活動がこれに当たります。近年はWEBマーケティングの一環としても行われるようになっており、自社サイトに募金を呼びかけるボタンを設置するなどの企業も増えています。積極的に社会貢献に取り組む姿勢はブランドイメージの向上につながり、引いては売上の向上も図れるというメリットがあります。
WEBマーケティングの手法⑬メールマーケティング
メールマーケティングは、その名の通りEメールを使用したWEBマーケティングの一種類です。大まかに言えば、メールによってユーザーの購買行動を後押しし、売り上げにつなげていこうというのが目的になります。例えば、ECサイトで一旦は商品をカートに入れたものの、そのまま離脱してしまったユーザーがいる場合、その人に対し購入を促すメールを送るといった方法がこれに当たります。これは「かご落ちメール」と呼ばれるもので、あと一押しで購入につなげられるというユーザーに対し、こちらから背中を押すという狙いがあります。また、特定のページを見たユーザーに対し購買を促すメールを送ることにより、購入を迷っている人に最後の一歩を踏み出させやすくすることもできます。
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