7種類のアニメーション動画の特徴
企業のマーケティング戦略として、動画を活用するケースが増えています。一口に動画といっても、さまざまな手法を用いたものがありますが、中でも視聴者に訴える力が強いのが、「アニメーション動画」です。アニメーションは、実写とは違って生々しさがないため、視聴者に抵抗感を感じさせることなく、商品やサービスを紹介できるというメリットがあります。
アニメーション動画もまた、細かくいくつかの種類に分けることができます。ここでは、アニメーション動画を手法ごとに7種類に分け、それぞれの特徴を説明していきましょう。
1.キャラクターアニメーション
キャラクターアニメーションは、シンプルでデフォルメされた造形のキャラクターを主体とした、アニメーション動画の一種類です。平易な線で表されたキャラクターたちは、視聴者に親しみを感じさせ、感情移入や自己投影をしやすくさせます。また、シンプルであるために印象に残りやすく、覚えられやすいというメリットもあります。
キャラクターアニメーションは、好感を持たれやすく、嫌われにくいという特徴があります。そのため、飽きらることなく、比較的長期にわたって同じキャラクターを使えるという利点もあります。ですので、キャラクターが視聴者に受け入れられれば、同じキャラクターで異なるバージョンの動画を、いくつも制作することが可能になります。
2.ホワイトボードアニメーション
ホワイトボードアニメーションとは、白い画面(ホワイトボード)を背景にして、そこへ人間が絵を描いていく過程を映すというアニメーション動画です。近年はこの種類の手法が広く使われるようになっており、特にアメリカでは、専門の動画制作会社も多く存在します。
ホワイトボードアニメーションの利点は、説明と同時に絵が描かれていくため、複雑な内容でも、視聴者が短い時間で理解しやすいという部分にあります。ナレーションだけでは頭に入りづらいような新サービスの内容も、この手法を使うことで、比較的すんなりと視聴者に理解してもらうことができます。
実際に、音声での説明と連動して、視覚的な説明を与えることにより、受け手の学習効果が上がるという研究報告もあり、この手法の効果を裏付けています。
3.モーショングラフィックス
モーショングラフィックスとは、大まかに言えば、文字や画像などのグラフィックス要素を、アニメーションのように動かすという種類の動画です。企業のロゴマークが自由に動いたり、写真の人物をコマ撮り風に動かすなどの映像が、これにあたります。非常に幅広く使われており、さまざまなバリエーションや使用状況を持つ、汎用性の高い手法であると言えます。
モーショングラフィックスが使われるのは、抽象的なイメージを視覚的に視聴者に伝えたい時や、言葉では伝わりにくい説明を、わかりやすく伝えたい時の視覚的補助として使用されることが多くなっています。また、シンプルで印象的な映像が作れるため、数秒の映像でも訴求力が強いことから、企業のロゴ動画などにも多く使われています。
4.3Dアニメーション
3Dアニメーションとは、3次元グラフィックスのことです。コンピューターで立体的な3D映像を制作し、上下左右、ズームインやズームアウトなど、自由自在に視点を動かせるというアニメーション動画の一種類になります。近年は、映画やテレビ、ゲームなどで広く使われており、この手法を使った動画広告も一般的となっています。
前述のように、自由自在にアングルを変えられるため、実写では不可能な角度からの映像も、この手法であれば可能になります。そのため、非常にダイナミックで訴求力の高い映像を作ることができます。リアルで精緻な3D映像から、比較的シンプルなものまで幅広く作ることができますが、初期費用がかかりやすいというデメリットがあります。しかし、シリーズ化した場合は同じモデルを使えるため、その分コストは下げられるという利点もあります。
5.手描きアニメーション
手描きアニメーションは、古くから行われている動画の一種類です。文字通り、手描きで描かれたキャラクターや動物、物を、一コマずつ動かして制作するアニメーションになります。日本人にとっては、特に「アニメ」という呼び名でなじみの深い手法となっています。
手描きアニメの特徴は、視聴者にとっては親しみやすく、作り手も個性を発揮しやすいという点にあります。手描きで描かれた線は、描く人によってさまざまな癖がありますから、CGグラフィックにはない、固有の味わいを出すことができます。広告としても、視聴者に抵抗感なく受け入れてもらいやすく、しかも浸透しやすいという利点があります。前述のように、日本人は多様なアニメ表現に親しんできたという特性があるため、幅広いタッチの絵柄に順応しやすいというのも、この手法のメリットと言えます。
6.ストップモーション・アニメ
ストップモーション・アニメは、2次元の絵を動かすのではなく、人形やミニチュアを少しずつ動かして、1コマごとに撮影していくという動画手法です。こちらも古くから行われているアニメーションで、映画などの映像作品で多用されています。
ストップモーション・アニメの特徴としては、他のアニメーションに比べてやや動きがぎこちないものの、それによって独特の味わいが生まれるという点があります。手作り感が強く、視聴者に温かみやぬくもりを感じさせ、安心感ややすらぎといった感情を喚起する力があります。子供や家族向けの商品・サービスの広告には、特に適していると言えるでしょう。
その一方で、撮影に時間がかかってしまうため、制作コストも割高になりがちというデメリットがあります。
7.インフォグラフィック動画
インフォグラフィックとは、グラフなどのデータや文字情報を、視覚的に見やすいように、グラフィカルに表現したものを言います。グラフの線などが立体的になり、色もカラフルに着色されることによって、そのままでは伝わりにくい数字などの情報も、比較的素早く理解しやすくなります。
一方、インフォグラフィック動画(ビデオグラフィック)は、そのインフォグラフィックをアニメーションとして動かすという種類の動画です。インフォグラフィックに、さらに動きや音を加えることで、各種のデータがより理解しやすく、印象に残りやすくなります。具体的な数字情報が重要になる、保険などの広告には向いていると言えます。
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