海外進出するなら知っておきたい!国の習慣や風習
日本の企業が海外進出をしようとするときに、立ちはだかる壁は、海外との習慣や風習の違いであったりします。同じ人間どうしだから、何とかなるだろうと軽く考えるのは、間違いです。日本の常識はあくまで、日本だけの常識。海外に行けば非常識になることもあります。言語が違うことによる誤解なども絡んで、プロジェクトが失敗する例も見受けられます。海外にいると、日本の情報はあまり入ってきませんし、逆もそうでしょう。海外での異文化の交流は、お互いの違いを知り、理解し合うところから始めてなくてはいけません。ここでは、日本企業が進出している代表的な5つの国に焦点をあてて、海外進出前に知っておきたい習慣や風習について説明します。
アメリカの習慣や風習
アメリカには、数多くの人種が集まっています。ありとあらゆる人種や民族が混在し、混血も多いため、見た目だけではアメリカ人なのかそうでないのか、区別がつきません。アメリカにおける人種問題は、日本人が考えている以上に深刻です。単一民族国家である日本は人種問題に関して疎いですから、ビジネスにおいても、プライベートにおいても注意が必要です。人種問題の話題には安易に触れない方がいいでしょう。
ハグする習慣も、日本人にとっては馴染みにくいものです。「今日はありがとうございました。また今度!」のような場面で、アメリカ人にハグされたとき、日本人は戸惑ったり、ハグができなかったりすることがあります。そういう時、アメリカ人は、「自分を受け入れてもらえなった」と悲しい感情を持つようです。
フィリピンの習慣や風習
フィリピンは地理的に日本に近く、外資優遇措置も豊富なことから、海外進出しやすい国です。フィリピンに滞在する日本人も多いと思います。
フィリピン式の挨拶は、日本とは違うので、覚えておくといいでしょう。
フィリピン人は挨拶をするとき、頭を下げるのではなく、頭を後ろに軽く反らせます。また、眉毛を上下に動かすしぐさも、軽い挨拶を意味します。挨拶だけでなく、「Yes」「OK」など、相手が言ったことに賛同するときも、このしぐさをします。
また、「マノポ」または、「ブレス」という挨拶方法も特徴的です。目上の人に対して、右手で相手の手を取り、手の甲を自分の額に付けるのですが、特に子供は大人に対して必ずこの挨拶をします。
職場で気をつけたいのは、仕事上で部下などに注意をするとき、陰にこっそり呼んで注意をする習慣です。フィリピン人はプライドが高く、人前で注意されることを非常に嫌がります。
中国の習慣や風習
中国へ進出する日本企業は、とても多いですが、その際、知っておいた方がいい中国の習慣や風習は数多くあります。
その中で外せないのは、食事のマナーです。中国人は、ゲストに対する「もてなし」の意識が非常に高く、それは食事にあらわれます。中国の食事の習慣は特徴的で、出された食事はすぐに手を付けず、ゲストがまず、一匙(ひとさじ)口にして、「ハオチー(おいしい)」と言うのを聞いてから、他の人も食べ始めます。ゲストが「おいしい」と思ってくれることがとても嬉しい国民なのです。それに、とにかく、たくさん料理が出ますから、はじめから全部食べないようにして、少し残した方が無難です。全部食べると、「まだ足りない」という印象を与え、量がどんどん増やされてしまいます。ただし、残しすぎは失礼なので注意しましょう。
韓国の習慣や風習
韓国は日本の隣国なので、交流が深く、海外進出しやすい国です。同じ東洋人なので、顔の造作は日本人と似ていますが、気質はかなり違います。韓国人は、自己主張が強く、思ったことをずばずばと言う傾向があります。また、上下関係を重んじるので、ビジネスで関わるときも、相手の立場や年齢を気にしなくてはいけません。人に年齢を聞くのは失礼なことと、日本では思われますが、韓国人は、会ってすぐでも、年齢を聞いてきます。これは、上下関係を重んじるため、相手の年齢を知る必要があるからです。
また、韓国には「割り勘」がないことも覚えておくとよいでしょう。友達と2人で食事に行くときでも、1人が2人分払います。日本人のような割り勘はいい印象を与えません。
シンガポールの習慣と風習
海外進出をする上で、シンガポールは注目度が上がり続けている国です。
シンガポールでは、子供の頃からお金の教育がしっかりされています。日本では、子供にお金の教育をする習慣がないため、シンガポール人のお金に対する感覚は、日本人のものとは違うことを知っておくといいと思います。
「金額」を意識するため、雇用においても、給料の高いことが重要視されます。そのため、給料が高いところへ、すぐに転職してしまうため、社員の定着が難しくなります。採用しても、すぐに辞めてしまうため、雇用側は大変な思いをすることになります。
日本の企業では、社員を入れたら、ある程度長く会社に残るので、社員教育をしっかりしていきますが、シンガポールの場合は、教育よりも、即戦力のある優秀な人材を入れることに力を注ぎます。
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