会社案内制作会社を選ぶ6つのポイント

商品・サービスの内容やポリシー、強み、沿革やプロフィールなどを一冊にまとめた会社案内は、いわば会社の「顔」です。新規営業、顧客との商談、リクルート…など、会社案内は、企業活動のさまざまな場面で必要となります。その体裁や品質、ボリュームはそれぞれ違っても、何らかの会社案内を制作していない会社はほとんどないかと思います。
かつてはこの会社案内を、ワードやエクセルを使って自社スタッフが制作することも珍しくありませんでしたが、会社案内は企業イメージを左右する重要なツールであることから、最近は多くの企業が、外部の制作会社に依頼するようになっています。
印刷会社の一部門から専門会社まで、会社案内を制作する会社は数多くありますが、その比較検討にあたり大切なポイントをご紹介いたします。

自社の会社案内のクオリティを比較

会社案内の制作会社のクオリティをはかる、最も端的な方法は、その制作会社の会社案内を見ることです。これは当然なことで、企業における会社案内というツールの重要性をよくよく分かっているのが制作会社であり、だからこそ自社の業務に直結する会社案内には、相応の力をかけて作っているはずだからです。自分の会社案内を満足に作れない制作会社に依頼しても、結果は明らかでしょう。
そこで発注先候補として比較検討中の制作会社については、すべての会社案内を取り寄せ、実際にそのクオリティを比較してみることをおすすめします。制作会社同士、業種業態はほぼ似通っているでしょうから、どのように各社が独自性を出しているかをチェックし比較してみてください。

費用体系が明確であるか

会社案内に限らず、外注業者を比較検討する際にまず問題になるのは費用面です。特に会社案内のような印刷物の制作においては、製版サイズや紙・印刷の仕様、特殊加工の有無、印刷部数など様々な要素によって制作費用が変わってきます。
費用の高い・安いの比較はもちろん、その制作会社が打ち出している費用体系が分かりやすいものであるか、問い合わせた時に明確に答えてくれるかは、その制作会社が優れているかを判断する一つのポイントになります。

印刷・デザインの双方に長けているか

会社案内制作の外注でよく問題にされるのが、「印刷会社に頼むと、デザインのセンスがいまひとつ」また「デザイン会社に頼むと、印刷の質が落ちる」といった点です。
どんな会社にも、それぞれに得意とする仕事、不得意な仕事があるものです。ですが会社案内の制作には印刷・デザインともに高いクオリティが求められます。価格だけで決めてしまわず、サンプルや制作事例を見せてもらい、それぞれが希望する水準まで達しているか確認・比較しましょう。

制作実績は豊富か

会社案内に求められるのは、単なる企業のプロフィールでなく、会社の魅力や、強みを最大限引き出してくれるものでなければなりません。そのためには、会社のどこに光を当て、どのような切り口でどう見せるか、といった企画力が制作会社には求められます。とはいえ、企画力や提案力といったものを、会社選びの段階で比較検討して判断するのは、なかなか難しいものです。
そこで大切なポイントは、制作実績が豊富であるかです。その制作会社がこれまで実際に作った会社案内を見せてもらい、魅力的なものになっているのかを吟味してください。
制作実績の数が多いのはもちろん、コンテンツ構成やデザインの工夫といった部分に、その制作会社の企画力が見えるでしょう。

進行管理をきちんとしてくれるか

一冊の会社案内が完成するまでには、様々な工程をたどります。紙質やサイズなど仕様の確認、ページ割の決定、原稿や写真の収集、取材や執筆、デザイン、製版、印刷、といった具合です。特に会社案内が他の印刷物と比較して大変だと言われる理由は、クライアントの業務・サービス全体を紹介することになるため、代表者はもちろん、各部署の責任者や担当者など、原稿の校正確認に関わる人物が多く、手間と時間がかかってしまうケースが比較的多いことです。
そのため、こうした工程やスケジュールの管理をきちんと行ってくれる制作会社を選びたいところです。これも実務段階のことですので、制作会社の比較検討段階で判断するのは難しいところですが、まずは「制作スケジュールや納期の管理はどうやっているか」と聞いてみることがポイントとなるはずです。

校正・修正回数は適切か

上述の通り、会社案内はその性質上、校正に比較的時間がかかるものです。一方、制作会社の多くは、「デザインの修正は1回まで」「原稿の修正は3回まで」など、校正や修正に制限を設けている場合があります。もちろん際限なく修正を繰り返していては仕事になりませんのが、あまりに回数が少ないのも依頼者としては不安です。より多く対応してくれるに越したことはありませんので、比較検討の一つの要素として確認するようにしてみてください。