ポスティングによるクレームを最小限にする6つの方法

各種のキャンペーンやイベント告知などのために、ポスティングを利用している企業なども多いでしょう。しかし、ポスティングで比較的起こりやすい事態が、「チラシ投函によるクレーム」です。クレームを受けることで、企業のイメージも悪化しますし、宣伝効果もマイナスになりかねません。地域住民の信頼を高め、尚且つ効率的な宣伝を狙うのであれば、クレーム率はできるだけ下げたいところです。今回は、ポスティングの際のNG行為について詳しく解説し、クレームを受けないためのポイントを探っていきましょう。

「チラシ不要」の家には投函しない

ポスティングによるチラシ投函を迷惑と感じる人の中には、「チラシ不要」「郵便物以外投函禁止」「広告お断り」などのステッカーを、郵便ポストや家のドアに貼っていることも多くあります。こうした世帯にポスティングすることは、余計なクレームを招くのはもちろん、宣伝効果がないことがはっきりしているため、控えた方がよいでしょう。このようなステッカーで明確にチラシ投函を断っている以上、かなりポスティングに拒否感を示していることは明らかです。そうした家にわざわざチラシを投函することは、クレームの確率を高めてしまうだけでしょう。それだけでなく、仮に投函したとしても、読まずに捨てられてしまうことはほぼ確実です。最近ではこうしたステッカーを貼っている家も比較的多くなっているので、うっかり見落としてしまわないよう気をつけた方がよいでしょう。

ドアにチラシをはさまない

まれに、玄関ドアなどににポストが付いていない家もありますが、そうした場合にドアのサッシなどにチラシを挟んでいくのは、クレームの原因になるのでやめた方がよいでしょう。告知を徹底させるという上では意味がありますが、風などによって飛ばされてしまう可能性もあります。家の前にチラシが散乱していたら、クレームを招く危険を高めますし、チラシが破れたり汚れたりして読めなくなる可能性もあります。いずれにしてもあまり印象の良くない行為なのは間違いありません。やはりポスティングの際はきちんとルールを守り、ていねいにポストに投函することが、クレームを抑え宣伝効果を高める秘訣でしょう。

ポストからチラシをはみ出させない

ポスティングの際、ポストからチラシをはみ出させて投函していることがよくありますが、この行為もクレームを招くNG行為です。「チラシをはみ出させる」という配り方は、主にポスティング業者の都合によります。チラシをはみ出させることで、すでに投函済みかどうかで迷う心配がありません。ポスティングでは、どの家に投函したかが分からなくなることが多いため、こうした行為が役立つわけです。また、チラシを奥まで押し込む必要がないため、単純に配布がはかどるという都合もあります。しかし、投函される側にとっては迷惑となる場合が多く、例えば雨で濡れて汚れたり、風で散乱する可能性もあります。それだけでなく、チラシを雨が伝ってポスト内に入り、他の大事な郵便物まで水に濡れてしまうかもしれません。こうなると、格段にクレームの確率を高めてしまいます。こうしたように、ポストをはみ出して投函することは、相手側にとってデメリットとなることの方が多いため、絶対に控えた方がよいでしょう。特に、格安のポスティング業者の中にはこうした雑な配り方をするところもあるため、注意が必要です。

管理人さんに必ず声をかける

マンションなどの集合住宅で、管理人さんが常駐している場合は、必ず声をかけてからポスティングするようにしましょう。管理人さんがいるにも関わらず、勝手に入ってポスティングしてしまっては、クレームを招く危険が大きくなります。きちんと断ってから入ることで、管理人さんの印象も良くなり、OKしてくれる確率が高まります。もしもエントランスにチラシ不要の張り紙がしてあっても、管理人さんに確認して許可をもらえば、ポスティング可能な場合もあります。しかし、マンションの都合によって許可が下りるかどうかは異なり、前述のように管理人さんに一言断ることでポスティングが許される場合もあれば、いかなる場合でもチラシ投函不可、という場合もあるので、注意が必要です。また、まれなケースとして、マンション側が公式に許可するわけにはいかないが、勝手にポスティングするのはかまわない、という場合もあります。いずれにしても、マンションでポスティングする際は、管理人さんに一声かけるのが、クレーム予防のためには大切です。

チラシはきれいに投函する

当然のことながら、チラシはできるだけきれいな状態で投函することが必須です。常識的なことですが、きれいな状態のチラシと、雑に入れられたチラシでは、受ける印象は格段に異なります。ぐしゃぐしゃになったチラシより、きれいな状態のチラシの方が好感を持たれやすく、クレームの確率も減らせるでしょう。逆に、前述のように中途半端にはみ出して投函していたり、雑に折り込んで投函したりしていると、悪印象を持たれやすくなります。クレームにつながりやすくなるのはもちろん、宣伝効果もほとんどなくなってしまうでしょう。チラシは、大体A4サイズまでであれば折らなくてもポストに投函可能ですが、それ以上のサイズになると折らなくては入りません。大きなチラシを配布するときは特に、状態に気をつけて投函しましょう。

チラシが一杯の場合は投函しない

ポスティングする際に、すでに投函物でポストが一杯だった場合、チラシの配布は控えた方がよいでしょう。ポストが一杯の場合、新たにチラシを投函しようとすると、どうしてもはみ出してしまわざるを得ません。すると、前述のように水濡れや散乱の原因になり、クレームにつながる危険が増加します。また、ポストに余分な投函物が溜まると、大事な郵便物が紛れて分かりにくくなるため、相手側にとっては悪印象を増やす要因になるでしょう。ポストが満杯の場合、無理にチラシを押し込んだりしようとせず、その家は避けるというのが、クレームを遠ざける秘訣です。