紹介予定派遣を一括見積もりで比較

事前にスキルの判断が可能

紹介予定派遣のメリットとしてまず挙げられるのは、実際に就業させてから直接雇用の契約を結ぶかどうか判断できるという点です。
実際の現場においての人材の評価基準は、職務経歴書や履歴書では判断できないポイントであることが多いのではないでしょうか。
例えば仕事に対する意欲や取り組み、ルーティンワークの正確性、勤務態度や周囲との協調性、気配り目配りと云ったヒューマンスキル等です。
紹介予定派遣では、経歴のみでなく、このようなポイントも事前に派遣会社に確認することが可能です。
また、実際の就業評価を確認した上で、採用するかどうか判断できるのも特長です。

直接採用は義務ではない

紹介予定派遣とは、直接雇用を予定して派遣会社から人材を紹介される制度です。
しかし、予定はあくまでも予定ですので、義務ではありません。直接雇用前の派遣期間中については有期の雇用契約です。
紹介を受けたからと云って必ずしも採用しなければいけない訳ではないのが、企業にとっての大きなメリットです。
その人材のスキルが求める基準に達しないということであれば、派遣期間をもって契約を終了しても何ら問題はありません。

コストの削減

自社採用の場合は広告掲載に関する多額の費用がかかります。
また、公に広告を打つと、条件を満たさない求職者からも大量に応募が来る可能性があり、この中から良い人材を選定するには、かなりのマンパワーを必要とします。
しかし、紹介予定派遣の場合は、予め募集要件を伝えた上で、希望に適う人材を派遣会社が選びます。
広告を掲載したり、応募者の対応をする必要がありませんので、採用にかかるコストを削減することができるのです。
もちろん、派遣料金や紹介手数料等の費用は発生しますが、派遣期間中の社会保険や福利厚生にかかる費用は派遣会社が負担しますので、初めから直接雇用にするより費用を抑ることが可能です。
ちなみに、派遣料金は労働者に支払う時間給の1.4倍?1.5倍、紹介手数料については想定年収の30％程度が相場だと言われています。
ただし、金額は募集職種や依頼する派遣会社によって多少前後しますので、正式に依頼する前に一度見積もりを取ると良いでしょう。

直接採用では出会えない人材を発掘できる

書類選考の段階では、学歴や転職歴、関わったプロジェクトの内容、面接での対応等が最重視されます。
しかし、通常は書類に記載しない能力、例えば仕事に取り組む姿勢や、企画力、事務処理の速さなどは、書類上では知ることができません。
その点紹介予定派遣は、事前に実際のスキルを確認することができますので、自社での採用と比較し、書類選考のみでは知り得ない情報を入手することが可能です。
また、派遣会社からの紹介は自社と基準となる目線が異なることも多く、普段は出会えない人材を発掘できるのも大きなポイントです。

採用条件を緩和できる

直接雇用の場合は一度採用してしまうと、求めるスキルや人柄と異なったとしても簡単に辞めさせるわけにはいきませんので、必然的に慎重になりがちです。
選考基準も厳しく設定することが多く、なかなか条件に合う人材と出会えないというケースも多いのではないでしょうか。
しかし、紹介予定派遣の場合は、求める基準に適わないようであれば派遣期間で契約を終了できますから、試しに条件を緩和してみるというようなことも可能です。
実際に自社での採用と比較して条件を少し緩めたことによって、良い人材を紹介されたというような実績も多いようです。

採用後のミスマッチを防ぐ

紹介予定派遣における最大のメリットは、採用後のミスマッチを未然に防げるという点でしょう。
なぜこのようなことが起こるのかと云えば、その人材のヒューマンスキルや社風とのマッチングは、履歴書や職務経歴書だけでは判断することができないからです。
また求職者側においてもまずは働いてみなければその会社が自分に合うかどうか分からない、という意見が多いのが実情です。
実際に入社1年以内に離職してしまうケースで多いのが、「社風が合わなかった」という理由です。
その点、紹介予定派遣であれば、マッチングは派遣会社が行いますから、企業と求職者、双方のニーズを客観的に捉えることが可能です。
つまり、紹介予定派遣を利用することにより、どちらか一方でなく、お互いにミスマッチを防げるというわけです。