バイラルマーケティングのメリットとデメリット
インターネットを利用したマーケティングにはいくつかの種類がありますが、「バイラルマーケティング」と呼ばれる手法もその一つです。バイラルマーケティング(バズマーケティングとも)とは、簡単に言えば口コミを利用した宣伝のことですが、ただの口コミではなく、ソーシャルメディアを使ったものであるという点が特徴となっています。バイラルマーケティング自体は1990年代から行われていますが、SNSが爆発的に広まった現在では、その情報拡散力に注目した企業が宣伝の一環として取り入れるケースが増えています。一方で、バイラルマーケティングをこれから始めてみようという企業にとっては、どういったメリットやデメリットがあるのか非常に気になるところでしょう。今回は、バイラルマーケティングの長所と短所について解説していきたいと思います。
1.バイラルマーケティングとは
バイラルマーケティングという言葉は、現在よく使われるようになっていますが、内容については詳しく知らないという人も多いでしょう。「バイラル(viral)」は「ウイルス性を持つ」「感染力がある」といった意味の言葉で、ここでは「口コミによる伝染性がある」という意味になります。現在TwitterやFacebookなどのSNSを利用する人は、世界中に数多くいますが、それらを通じた情報の伝播力は計り知れないものがあります。日常のちょっとした光景でも、SNSに画像や動画を載せることで、信じられないほど多くの人々の関心を瞬時に集めることが珍しくありません。バイラルマーケティングは、この情報の伝染性、拡散力を利用したWEBマーケティングの手法になります。人々の関心を集めそうな動画や画像、イベント等を用いて、それらが拡散されるのを通じ、自社の商品やサービスを宣伝するのが目的となります。従来のマーケティングには無いさまざまなメリットがあるため、積極的に取り組む企業も多くなっています。
2.バイラルマーケティングは通常より強い印象が与えられる
バイラルマーケティングのメリットとして、「通常の広告よりも強いインパクトを与えることができる」という点があります。TVCMや新聞広告など、従来の広告の場合、受け手はあくまで受動的に見るという感覚が普通でした。しかし、バイラルマーケティングの場合、画像や動画に関心を持った人達が自発的に外へ広めていくという形になります。そのため、ユーザーが能動的に参加する感覚が強く、より鮮烈な印象を与えやすくなるわけです。気に入った情報は友人や知人に教えたくなるものですが、そのことがあたかもイベントに参加しているような気分を起こさせ、自然にその商品やサービスへの興味を高めさせることにつながります。こうした点は、従来型のマーケティングにはない強みと言えるでしょう。
3.バイラルマーケティングはコストがかからない
コストがかからないという点も、バイラルマーケティングのメリットの一つです。バイラルマーケティングでは、Twitterでつぶやくだけでも広告になります。その内容が広く拡散すれば、マーケティングとして成功したと言えるでしょう。もちろん、ツイートするのに料金は発生しませんから、コストは0円ですむ場合もあります。動画の制作などに費用がかかることもありますが、インパクトのあるコンテンツであれば、費用をかけなくても爆発的に広まる可能性を持っています。このため、資金力に乏しい中小の企業であっても、比較的取り組みやすいマーケティング手法となっています。そのためには戦略性や計画性が必要になりますが、あまりコストをかけずに宣伝したいという場合、メリットのある手段なのは間違いありません。
4.バイラルマーケティングはアイデアが威力を発揮する
上記のメリットと関係しますが、バイラルマーケティングは、アイデア次第で大きな効果を上げられるという利点もあります。多額の制作費をかけた動画やキャンペーンなど、必ずしも凝ったコンテンツを用意しなくても、工夫と創意によって受け手の興味を掻き立てることができます。例えば、その時流行っている話題をすばやく取り込んだり、思いもかけない奇抜な発想を盛り込むなど、コンテンツにユーモアや意外性を取り入れることで、ユーザーの関心を引きつけてバズ(話題の拡大)を起こしやすくなります。バイラルマーケティングは、こうしたアイデアが最も重要なポイントとなるため、やはり企業の規模に関係なく取り組みやすいというメリットがあります。
5.バイラルマーケティングは印象を悪くする場合も
メリットの一方で、バイラルマーケティングにはデメリットもあります。デメリットの一つとしては、「場合によってはイメージの低下をもたらしかねない」という点が挙げられるでしょう。実際に、バイラルマーケティングは成功する事例ばかりではありません。中には失敗し、返ってブランドイメージを損ねてしまった例もいくつかあります。例えば、Twitterで大量のリツイートをしたり、有名人を使ってあからさまな宣伝狙いのコメントを出させるなどのやり方は、ユーザーに悪印象を抱かせる可能性が高くなります。こうした場合はポジティブなバズが起こるより、炎上のリスクが強まってしまうでしょう。このように、作為や押し付けといった面が強すぎると、逆効果になるという難点もあります。
6.バイラルマーケティングはコントロールできない
バイラルマーケティングは、成功すれば大きな話題を獲得することができますが、一方で予想を超えた規模で拡散してしまうこともあります。こうした特性は、もちろんプラスに働くこともありますが、場合によっては逆効果になることも少なくありません。例えば、リツイートの数に応じて割引が得られるといったようなキャンペーンの場合、予想をはるかに上回る参加があれば、多額のインセンティブコストがかかってしまうことになります。こうしたように、バイラルマーケティングはあらかじめ拡散の規模を予想することが極めて難しく、時には広まりすぎることでデメリットをもたらすこともあります。こうした点についても、事前に踏まえておいた方が良いでしょう。
PR:比較jpはWEBプロモーションに関する一括見積もりの比較サイトです
比較jpは、現状や問題点、目標などご入力いただくだけで複数のWEBプロモーション会社へ一括で見積もり依頼が行える比較サイトです。
届いた見積もりや提案などを比較することで貴社の条件に合った最適な会社を見つけることができます。
もちろん見積もり依頼は何度ご利用いただいても無料です。
詳しくは「WEBプロモーション・ネット広告を比較」のページにてご確認いただけます。
WEBプロモーション会社を比較できるビジネスマッチングサイト
比較jpは SEO対策、リスティング広告、WEBコンサルティング、WEBプロモーション・ネット広告、ソーシャルメディアマーケティング、決済代行、ネット誹謗中傷・風評被害対策 など様々な分野について一括見積もりや資料請求依頼が無料で行えます。