建築パース作成会社を選ぶ際の4つのポイント
建築物の完成予想図である建築パースは、設計者が計画中の建物をクライアントにプレゼンテーションしたり、設計内容の最終確認をしたりする際に作成されます。また、分譲住宅のチラシに建築パースが掲載されているものや、建築現場の現場に建築パースが貼り出されているものも見られたことがあるかと思います。
建築物は図面や模型だけでは分からない詳細の詰めを、より確かなものにするために建築パースは欠かせません。設計者の頭の中にあるイメージをよりリアルにアウトプットし、クライアントと共有することで、双方が心から満足できる建物が出来上がるのです。
パース作成は図面を書いた建築士が作成するよりも、パース作成を専門に行う業者に外注することが多いです。ここでは、建築パースの作成会社を比較検討するにあたって大切なポイントをいくつかご紹介します。
希望のジャンルに対応できる作成会社か
一口に建築パースといっても、そのジャンルは様々です。文字通り人の手で書く「手書きパース」、専用のパソコンソフトを使って書く「CGパース」、実際の写真のようにリアルに描きこんだ「フォトリアルパース」、CGでありながら手書きの柔らかさ、優しさを表現した「手書き風パース」、現場写真を合成したパースなどなど。
それぞれに特徴がありますが、建築パース作成会社であれば全てに対応できる訳ではありません。作成会社にも得意な物とそうでない物があります。またパース作成にかかる時間・コストは違ってきますので、依頼者は作成してほしいパースが得意な作成会社を選ぶ必要があります。
パース作成に関する提案をしてもらえるか
上記にもあげましたが、建築パースには多様な種類があります。また、パースのアングル、見せ方も様々です。同じ設計図の建築物や風景でも、建築パースでいかに魅力的に見せられるかはプロの仕事となります。
作成会社を比較検討する際は、こうしたパースの作り方についてプロの目から、用途目的にかなった手法やポイントを色々と提案してくれる業者を選ぶようにしましょう。
作成事例のクオリティは十分か
建築パースの作成会社を比較検討する上で、何より大切なのはパース作成の技術です。建築パースの出来栄えが受注・失注のカギとなることも少なくありません。つまりパース作成をいくら安く早く出来ても、クオリティが見劣りするものであっては意味がありません。
たとえ同じソフトを使っていても、使い手の感性や技術ひとつでパースの出来は大きく違ってくるものです。作成会社の技術力をはかるには、過去の作成事例を見て他社と比較するのが一番です。十分に、慎重に比較検討して作成会社の腕を見極めてください。
修正変更の回数や費用は適正か
パース作成の過程で発生する修正・変更についての取り決めを確認しておきましょう。建築パースの作成途中で修正や変更を行うことは珍しくなく、いくら基本料金が安い業者でも変更の料金が高額だと、結果的にトータルコストがかさんでしまうことになります。
また価格だけでなく、修正変更に対応してくれる範囲や回数も事前に押さえておくべきポイントです。特に手書きパースの場合は、CGパースと比較して変更修正の手間がかかることが多いため注意が必要です。ここは作成会社と依頼者とのトラブルが最も生じやすい所ですので、もし依頼した時にはお互いに気持ちよく仕事ができるよう、事前確認をしっかりとしておきましょう。
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