市場調査を行うならどの方法が効果的？

効果的な市場調査を行う方法

拡大する

新しくお店を出したり、新しい製品を開発するなど、新規に何かをはじめる際には顧客の希望や想いがどのようなものか調べる必要があります。

また、商品の売れ行きが芳しくない場合や、今後の展開としてどこを目指していけばよいのか、といった場合にも、顧客の気持ちをリサーチし知っておくことは企業にとって大切なことでしょう。

このように、あらゆる需要や生活について調べることを市場調査といいます。

一口に市場調査といってもその中には様々な方法が存在していますので、ここではその内容について詳しくみてみましょう。

市場調査の種類とは

拡大する

市場調査には大きく分けて2種類があります。
それが、対面型と非対面型です。

対面型の市場調査には直接相手を訪問して意見を聞く訪問調査や、指定された場所に集まってもらい大人数で意見を出し合ってもらうグループ調査などがあります。

訪問調査の中には一度目の訪問で調査票を手渡し、後日回答を回収する留め置き調査という方法もあります。
これは国勢調査などで経験がある方も多いのではないでしょうか？

非対面型の市場調査では電話で質問を行う電話調査や、郵送で調査に回答してもらう郵送調査、そしてネットを利用したインターネット調査があります。
選挙期間などによくかかってくる電話アンケートもこの非対面型にあたります。

このように多くの種類が存在する市場調査ですが、求めるターゲットによって適した方法が違ってきますので、メリットデメリットを確認しながら調査方法を選択していきましょう。

対面型調査のメリット・デメリット

拡大する

それでは、はじめに対面型調査について触れていきましょう。

訪問型では直接生の意見を聞くことが出来るという大きなメリットがあります。
設問について分からない部分があれば直接質問することが出来ますし、調査員がその場で深い部分まで聞き込むことも出来ます。

その一方で、訪問型の一番のデメリットはコストです。
調査員を数日に渡って現地へと派遣する必要がありますので、人件費だけで大きな出費となってしまいます。

さらに、オートロックやインターホンの普及によって、見知らぬ相手には扉を開いてくれないといったケースも多々みられるようになりました。
訪問調査と偽って訪問販売を行うような悪質な業者もあることから、現在では訪問調査を行う企業はほとんどないのが現状です。

同じ対面型でもグループ調査は人気があります。
一人ではないという安心感に加え、ターゲットが話術に長けている場合では会話の中から新しいアイデアが次々と生まれていく無限の可能性を秘めています。

調査に参加することで、新商品を試すことが出来たり、まだ出回っていない情報を得ることができるなど、協力する方にもメリットが多いのも特徴です。

このグループ調査のデメリットとしては、人口の少ない地域では人数が集まりにくい、知り合いばかりとなり意見が偏る、という傾向があります。

また、自由に話して貰いながら意見を聞くというスタイルのため、取りまとめる人間が段取りをきちんとしていないと、話が逸れただの雑談となってしまう場合もありますので注意が必要です。

非対面型調査のメリット・デメリット

拡大する

次に非対面型調査のメリットですが、非対面型では実際に調査員が足を使って動く必要がありませんのでコストを抑えることができます。

個人で電話や郵送を行うことは大変ですが、初めに設問を用意しておくことで、いずれの調査も専門の業者に任せることができます。

さらに、対面型と違い回答者が相手の顔色をうかがうことなく、自宅でゆっくりと答えることができるのも利点です。

質問についての回答数を多く集めたい場合でも、費用の安い非対面調査では調査を広く長く続けることが出来ますので有効といえるでしょう。

このように一見優れた非対面型調査ですが、デメリットもあります。

携帯電話やスマートフォンの普及により、固定電話を置かない家庭が増えている現在では電話調査での若年層獲得が難しいことや、インターネットでのアンケートは設問に答えることでポイントや景品を獲得出来るようなシステムでないと意見が集まらなかったり、ポイント目的で設問をきちんと読まず適当にボタンを押しているケースが出てきますので信頼性が下がってしまいます。

郵送調査では往復分の書類送付費用がかかる上に、返信期限までに回答を得られなかったり、回収率の低さが大きなデメリットとなり、選択する業者が減っているのが現状です。