リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告の6つの違いついて
Webマーケティングを行うにあたって、混乱しやすいのが広告の種類です。Web広告には大きく分けて、リスティング広告(検索連動型広告)とディスプレイ広告がありますが、そのうちディスプレイ広告の中に「リマーケティング広告」と「サイトリターゲティング広告」と呼ばれるものがあります。大まかに言うと、どちらも特定のユーザーを追跡して広告を表示させるというものですが、これらは多くの場合、ほぼ同じものとして扱われています。実際、両者の機能には共通する部分が多いのですが、いくつかの点で違いもあります。それらの違いは、Web広告を運用している人間でもあやふやになりがちなものの、これらをしっかり踏まえておくことは、効果的なWebマーケティングを行う上で重要であると言えます。今回は、リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告の細かい違いについて、詳しく解説していきましょう。
1.運営会社が違う
前述のように、リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告は、ほとんどの場合同じものとして扱われています。しかし実際には、この二つは別の運営会社によるサービスです。リマーケティング広告はGoogleアドワーズで運用されており、一方サイトリターゲティング広告は、Yahoo!プロモーション広告において運用されています。どちらも検索エンジンの大手であるGoogleとYahoo!は、それぞれ独自の広告サービスを展開していて、GDN(Googleディスプレイネットワーク)とYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)という広告ネットワークを持っています。リマーケティング広告はGDNにおいて使われる広告手法であり、サイトリターゲティング広告はYDNで使われる手法となっています。この違いについては、基本的なこととして抑えておいた方が良いでしょう。
2.ユーザー層の違い
上で述べたように、リマーケティング広告はGoogleアドワーズのサービスで、サイトリターゲティング広告はYahoo!プロモーション広告のサービスになります。どちらも広告主のサイトを訪れた経験があるユーザーなどを追跡して、広告を表示させる機能がありますが、両者の主なユーザー層には違いがあります。Googleのユーザー層の特徴としては、男性が比較的多く、年代では20代、ネットリテラシーが高めなどという点があり、一方Yahoo!のユーザーは、女性が多く、比較的ネットリテラシーの低いライトユーザー層が目立つといった特徴があります。これらはごくおおまかな特徴ではありますが、両者のユーザーに年齢層や性別の違いがあるのは明らかで、Webマーケティングを行う上では見逃せない部分であると言えます。
3.掲載サイトの違い
前述のように、GoogleアドワーズとYahoo!プロモーション広告は、それぞれGDNとYDNというアドネットワークを所有しています。アドネットワークとは、Webサイトやブログ、SNSなど複数の媒体と提携して形成した広告ネットワークのことで、広告主は、それらへまとめて広告を配信することができます。こうしたアドネットワークがなかった時代には、広告主は各媒体に対し、個別に掲載の許可を取る必要がありました。しかも優良なサイトを自分で探さなければならず、また媒体によって課金の形態も異なるなどの問題も抱えていましたが、アドネットワークが確立されたことにより、そうした苦労の多くを解決することが可能となりました。一方、このアドネットワークは、GoogleとYahoo!では別個のサイトが加盟しています。両者に同時に加盟しているサイトはないため、リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告では、それぞれ異なるサイトに配信されることになります。
4.管理画面の使い方
リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告は、どちらも管理画面から各種の設定を行うことになります。例えば、どのページを見たユーザーをリストするかや、デバイスや予算の設定、有効期間といった設定から、コンバージョン(購入や問い合わせなどの成果)したユーザーに向けたリマーケティングリストを作るなども、管理画面から行います。Googleアドワーズの場合、リスティング広告(検索連動型広告)とディスプレイ広告は同一の設定画面となっていますが、Yahoo!プロモーション広告では、その二つを違う管理画面から設定することになります。サイトリターゲティング広告を設定するには、Yahoo!の広告管理ツールのYDNタブから入力をしなければなりません(リスティング広告はスポンサードサーチタブから)。こうしたことも、リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告の違いの一つに挙げられます。
5.ユーザーリストの名称
ディスプレイ広告においては、どういった層のユーザーへ向けて広告を配信するかを、細かく設定することができます。この特定のユーザー層を「ユーザーリスト」と呼びますが、リマーケティング広告とサイトリターゲティング広告では、ユーザーリストに対する呼び名がそれぞれ異なります。Googleアドワーズのリマーケティング広告においては「リマーケティングリスト」と呼ばれており、Googleアナリティクスと連携してアクセス解析を行ったり、配信リストを細かく設定できるなどの機能が備わっています。一方Yahoo!プロモーション広告のサイトリターゲティング広告では、「ターゲットリスト」という呼び名が用いられていて、設定の詳細さに関しては、Googleアドワーズにやや劣る面があります。
6.その他
追跡型広告(リターゲティング広告)は、Googleのリマーケティング広告やYahoo!のサイトリターゲティング広告だけではなく、他のプラットフォームでも提供されています。例えば、ソーシャルメディアのFacebookが提供しているリターゲティング広告は、そのユーザー数の多さや詳細な配信設定により、現在利用数を大きく伸ばしつつあります。こうしたSNS広告は、モバイルユーザーへのアプローチにおいて威力を発揮できる傾向があり、モバイル端末からのアクセスが多いサイトであれば、選択肢として有力であると言えるでしょう。
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