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切手が貼らずにだせる料金別納郵便とは

手間や時間を省ける料金別納郵便とは

よく、郵便局から届くはがきや封筒の切手を貼る部分に、切手が貼っておらず、その代りに、「料金別納郵便」と表示されているのを見たことがあると思います。
よく見かける表示ではありますが、これがいったいどういうものなのか、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?

どのようなものに、「料金別納郵便物」が適用されるのか、どのように発送するのか、通常の郵便と違い、どのようなメリットがあるのかなど、ここでは、「料金別納郵便」について、分かりやすくお伝えしたいと思います。

料金別納郵便とは?

料金別納郵便とは、切手を貼らずに郵便物を発送する方法のひとつです。
通常の郵便物は、差し出す時に切手を貼りますが、料金別納郵便の場合は、切手は必要ありません。その代り、「料金別納郵便」と書かれた判がおされます。郵便物には、「料金別納郵便」と、ゆうパックやゆうメールは、「料金別納」と表示されます。

ゆうパックの発送ラベルを貼りつけている場合、「料金別納」の文字をはっきりとラベルに記載していれば、別に「料金別納」の表示をするのを省力することができます。

どのような場合に、料金別納郵便にできるのか?

どんな郵便物でも、料金別納郵便にすることができるわけではなく、別納郵便扱いにするには、いくつか条件があります。

①同時に郵便物や荷物を10通(個)以上出すこと。(ゆうパックやゆうメールなどの場合は1個からでも出せます。)

②差し出す郵便物が同じ料金であること。(料金ごとに差し出す場合は、全て同じでなくてもよい。)

企業が案内状や広告などの葉書や封書などを大量に差し出す場合など、切手を貼る手間がいらず、まとめて差し出すことができるため、便利なシステムです。

どこでどのように出せるのか?

通常の郵便物は、郵便ポストに投函することができますが、料金別納郵便にしたい場合は、直接、郵便局に持ち込むことになります。

切手を貼らないため、「料金別納の表示」をしなければならず、その表示方法はあらかじめ決められた形式があります。ただし、郵便局員がスタンプを押してくれる場合もよくあるようです。

料金は、現金で支払いますが、もし料金分の切手を持っていれば、切手で支払いをすることも可能です。
料金計器承認局や差出承認を受けている郵便局は、郵便料金計器の証紙で納付することも可能です。

出し方も簡単で、郵便局でもらえる「別納郵便物等差出表」に必要事項を記入するだけでよく、とても便利です。

料金別納郵便の表示の仕方

「料金別納郵便」の表示は、郵便物や荷物の表面の左上部に表示をします。(横長の場合は右上)つまり、通常切手を貼る部分です。
表示は、指出事業所名も記載しなくてはいけませんが、もし、郵便物や荷物に、差出人の氏名や住所などがしっかり書かれていれば省略することができます。
料金別納郵便の表示は、よく円の中にされているものを多く見かけますが、円の他にも、四角形の表示のものがあります。また、表示の半分の下に、差出人の業務の広告などを記載することもできます。

料金別納郵便にするメリットは?

では、料金別納郵便にするメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?
まず、企業などが、大量の郵便物や荷物を発送する場合、ひとつひとつに、切手を貼る作業は、非常に大変なものです。また、郵便料金をひとつひとつ計算するのも、時間がかかり、時間のロスです。

料金別納郵便にすれば、切手を貼る手間を省くことができ、さらに、料金もまとめて、一括で支払うことができるため、発送作業の時間を効率的にすることができます。
また、郵便物などを差し出すときに、「別納郵便物等差出表」に記入するため、いつ、どれくらい郵便物などを差し出したのか、記録に残すことができます。金額もわかるので、経理処理がスムーズです。
(なお、料金別納郵便の場合は、消印がつかないため、受取人には、いつ発送されたものなのかは不明になります。)

料金別納表示を事前に郵便物や荷物に印刷することもできるため、郵便局での処理が効率的になり便利です。

後納郵便と料金別納郵便の違いは?

料金後納郵便と似た表示の後納郵便というものがあります。
後納郵便も切手を貼らずに、差し出すことができる点では、料金別納郵便と似ているようですが、どのように違うのでしょうか?

大きな違いは、後納郵便の場合は、一度に50通以上の郵便物を出す場合に適用され、料金は一カ月分にまとめて、後払いにすることができます。
経理作業を楽にすることができる点においては、メリットは同じようですが、後納郵便は、料金別納郵便と違い、切手払いにすることができません。
また、事前に担保として現金などを預ける必要もあります。

切手払いで、郵送量のコスト削減をしたいと考えている企業の場合は、後納郵便よりも別納郵便を利用した方がいいかもしれません。

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